算数オリンピックのパイオニア 個別指導のりんご塾

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りんご塾通信

塾の成長をさまたげるありがちな言い訳(9)

『小学生集めてプリントだけやらせてるところに負けるか!』



今日はすごく大きな発見をした。

こんなことをブログで書いていいかわからないが

ブロガーなので書いてしまおう。






おそらく、「そんなん、誰でも知ってるって」って感想だと思う。

だから読む必要はないかもしれません。
















もったいぶる必要はない。











今まで、塾っていう仕事をしてきて

需要のあるマーケットとか伸びているマーケットとかって

そういう言葉って塾にはあてはまらないとおもってました。


その一番の理由は「少子化」という言葉です。

これにだまされてずっときてました。

塾という仕事をしていくのは

縮小していくマーケットを相手にすることだと思ってました。


けれど違いますね。

縮小しているのはマーケットではなく

若年人口ですね。



マーケットという言葉の捉え方が間違ってました。

ありゃりゃ。




マーケットというのは突然に生まれたり消えたりするものなのですよね。

20年前に携帯電話を持っていてもそれを売るマーケットがなかった。

100年前にガソリンスタンドを・・・



例をあげるのもめんどくさい。直接書こう。

マーケットは人口とは無関係だ。

人々の欲求だ。

だから伸びているマーケットで競合が少ないマーケットを選んで商売をすべきだ。




塾にしたら伸びてないマーケットで競合が多いのは中学生だ。

特に高校入試。

一方ここ20年で急激に伸びたマーケットは小学生の英会話教室だ。

ここ5年くらいは年齢が下がって幼児の英語クラスが増えている。



人口というのはもちろん関係あるけど

たかだか市内でやっているぶんには人口減少は関係ないと思う。



重要なのは自分がどこのマーケットに向けて塾をやっているかってことだ。

小学生の低学年と高学年では仕事が違いますよね。

中学生と高校生も全然違う。

入り口を分けろ、っていう方もいるくらいだ。



お前、当たり前のことを言うな、ってお叱りを受けそうだけど

安易に「高校生も受け入れてます」とか

「小学生もOK」っていう感じだった。


そりゃ、小学生専門でやってるプリント教室に負けるわ。

「なんであんなプリントだけのところに!」じゃないと思う。

むこうにしたら「なんで中学生を教える片手間のところに!」

ってなるんじゃないか?




個別指導塾もそのうち細分化して

大学受験専門とか中学入試専門とか

ポピュラーになるかもしれない。

なんでもかんでも個別指導っていうのは特徴がなくて終わっちゃうような気がする。




特徴って人はどういうふうに考えているんだろう?

「特徴を出さなきゃ」とか思っても

いったい特徴ってどういうことをいうのかわからいでいる人もいるかもしれない。



特徴っていうと「塾長がカッコイイ」とか「おもしろい」とかじゃないと思う。(あたりまえか、ゴメン)



特徴っていうのは何を専門にしているかってことだと思う。


つまり何を売っているかってことだと思う。



上からの流れで言うと


どんなマーケットに対して塾を開いているかってことだと思う。

だから「360度オールオッケー」のような開き方は

何に対しても開いてないので

お客さんは入り口がわからなくて

だから塾に入ってこないんじゃないだろうか?



塾長の仕事は入り口をつくるってことでしょう。





えっと、こういう比喩で書くとあとで必ず「入り口ってなんですか?」っていうメールがくるので書くと


私は今のところ「入り口」っていうのは「広告宣伝」だと思います。








書いている人

田邉 亨 塾長

滋賀県出身、ニューヨーク市立大学及びぺンシルバニア州立大学で学び、その後大手国際特許事務所、学習塾を経て、現在は彦根市でりんご塾を5教場運営している。2010年より、りんご塾として算数オリンピックに参戦、2014年に小3部門で金メダルと長尾賞を受賞。
2017年は小6部門と小3部門の2冠を達成し、現在は彦根市を中心に幼児から小学6年生までを集め算数とそろばんに特化した塾を展開中。長年、沢山の児童を指導してきた経験から、早い段階での算数の教育の重要性や、算数好きなお子様を育てる家庭のあり方・関わり方等についても全国で講演会を行っている。著書多数。

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