算数オリンピックのパイオニア 個別指導のりんご塾

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りんご塾通信

『春夏秋冬』

今までけっこう引越しをした。

塾っていうのは引っ越すことが多い業種なのかな?

っていうか引っ越すことが生徒を増やす要因になるのだろうか?

キャパ以上は生徒を受け入れることが出来ないから

そこで何かが止まりますよね。



規模を固定すると確かに深まる気がします。

質が向上すると思う。

けれど私のようなものには質より量だと思う。

量をこなすことでの鍛錬だと思う。



大手から独立っていう方の強味はその経験だと思う。

個人ではなかなか経験できない生徒数を一気に体験できる。

とはいってもはじめは1クラスからだろうから

教室長レベルかも。



たくさんの生徒、たくさんの保護者、たくさんの受験

そういうものを経験すると何か見えるんじゃないか。

なんかの流れみたいなもの。



昔、大学生のころ私は学習塾でバイトを朝から晩までしていた・・・わけはなく

そんなこと考えもせずにずっと飲食店かライブハウスでバイトしてました。

ちょうどワールドミュージック全盛で

毎月信じられないような当時の有名アーティストを間近で見た。

フェアグランドアトラクション、カウボーイジャンキース

サリフ・ケイタ、レッド・ホット・チリペッパーズ、

友部正人、ジプシー・キングス、クスクス、小野リサ

(あともっといろいろいたけど名前を忘れたのと

 漢字がわからないから省略)



はじめの頃、ライブの始まりが近づくとドキドキした。

タダで見られてお金までもらえるから

こんないい仕事ないと思った。

トイレ掃除なんて歌を歌いながらやったものだ。

お腹減ったら食べ物あったし

ビールも飲んでよくて

「ここは楽園だ」って真剣に思ったものだ。




けれど辞めてしまった。

1年もいなかった。

半年くらいだったのかな?

よく覚えてない。



コンサートが始まってもドキドキしなくなった。

毎日プロの演奏を聴いていたから評論家っぽくなっていた。

とにかく感動しなくなった。

よっぽどのことがないと感動しなくなった。




全部やめて新しいことをしたいと思って

かなり若かったからそのように出来た。

ムダといえばムダだったけれど

おそらくなんかの役には立ったのだろう。




小さな教室がいっぱいになったら移転、

またいっぱいになったら移転っていうことを

かわいらしい規模でしたがやってきました。

それでかなり中心からはなれたところだったから

一応中心といわれるところへ移転とか。

おそらくなんかの役には立つのでしょう。


はじめからもうちょっと大きいところにすればよかったんだけど。

はじめからもうちょっと中心でやればよかったんだけど。



知り合いもほとんどいなかったし

勉強会があるのも知らなかった。

チラシもほとんど折り込まず

口コミと紹介だけでした。



ほんと今から考えるとよくやれてたなって思う。

もちろんあと5年くらいして今のことを思うと

同じように思うのかもしれない。



なんかその場所にとどまり続けるっていうのは

例えば季節のないところに住んでいるような感じだ。

ずっと夏とか。

寒くならない。

知識としては冬があるって知ってるんだけど

ずっと夏。

だから冬に備えることもしない。

もしかしたらそれが一番手堅いのかもしれない。

お金が一番貯まるのかもしれない。

一番安定しているのかもしれない。




大きいところに引っ越そうかと思ってます。

もう家賃なんかすごくて

一気に真冬の生活が始まります。

コートも手袋もない状態で。



なんか泉谷しげるの『春夏秋冬』を思い出した。


季節のない街に生まれ、風のない丘に育ち  夢のない家を出て、愛のない人に逢う
人のために良かれと思い、西から東へかけずり回る  やっと見つけた優しさは、いともたやすくしなびた
春を眺める余裕もなく、夏を乗り切る力もなく  秋の枯れ葉に身を包み、冬に骨身をさらけ出す
  今日で全てが終わるさ、今日で全てが変わる  今日で全てが報われる、今日で全てが始まるさ

季節のない街に生まれ、風のない丘に育ち  夢のない家を出て、愛のない人に逢う
横目で隣を覗き、自分の道を確かめる  またひとつずるくなった、当分照れ笑いが続く
汚いところですが、暇があったら寄って下さい  ほんのついででいいんです、一度寄ってみて下さい
  今日で全てが終わるさ、今日で全てが変わる  今日で全てが報われる、今日で全てが始まるさ




けどやっぱりこれからも自分で季節を作っていくと思う。

自分から環境を変えていくと思う。

まだ解約も契約も何もしてないけど

きっとそうすると思う。




塾にとって家賃が一番リターンの大きい投資だって教えてもらったけれど

家賃はちょっとまけてもらおう。

まともにいったら凍死する。







では。

書いている人

田邉 亨 塾長

滋賀県出身、ニューヨーク市立大学及びぺンシルバニア州立大学で学び、その後大手国際特許事務所、学習塾を経て、現在は彦根市でりんご塾を5教場運営している。2010年より、りんご塾として算数オリンピックに参戦、2014年に小3部門で金メダルと長尾賞を受賞。
2017年は小6部門と小3部門の2冠を達成し、現在は彦根市を中心に幼児から小学6年生までを集め算数とそろばんに特化した塾を展開中。長年、沢山の児童を指導してきた経験から、早い段階での算数の教育の重要性や、算数好きなお子様を育てる家庭のあり方・関わり方等についても全国で講演会を行っている。著書多数。

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