算数オリンピックのパイオニア 個別指導のりんご塾

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りんご塾通信

塾は教務の悪さで潰れるんじゃなくて、塾長(経営者)の愚かさで潰れるんじゃないだろうか?その3

「トップとビリ」という記事をサクラサケ先生が書かれている。

ニュースに取り上げればいいのだけれど

こっちのが広いのでこっちで書こう。



結局のところ、
どんな集団を作ったとしても、そこには必ず「トップとビリ」が存在します。

「ビリ」が邪魔だからといって、「ビリ」を切り捨てれば、
今度は「ビリから2番目」だった生徒が「ビリ」になります。

当然、「ビリから2番目」だった生徒は、心穏やかではいられません。
「今度は自分が切り捨てられるかも・・・」という恐怖感でいっぱいです。
これでは落ち着いて勉強できるわけがありませんよね。

指導者にとって、下を切り捨てる教育がいかに愚かなことか、
これだけでも、よくわかるのではないかと思います。




この部分で今日はほんとうにシミジミしました。

しみじみっていう意味はちょっと普通と違うけれど

どういうことかと言うとそれは

前に書いた潰れた塾の話を思い出し

その教訓をまた見たって言う意味だ。

塾の先生としてはおかしな使い方だ。

けれどいい、ちょっぴり表現もはいって。



15年前にうまくいったこと、

10年前、6年前にうまく機能してたこと

利益を生み出していたシステムに固執するならば

衰退は明らかだってことを見てシミジミした。



前に潰れた塾は入塾テストをして

一定の基準をクリアしなければ塾に入れなかった。

だから中の子の成績はすごくよかった。

けど経営者の成績はよくなくて塾はなくなってしまった。



世の中にはいろんな主義主張があるんだけれど

なくなってしまえばそれで終わりのような気がする。

伝説として語り継がれるだろうか?



ねえ、モーツァルトの音楽は伝説?

ゴッホの絵は伝説?

モジリアーニは?

エミリー・ディキンソンは?

梶井基次郎は?

小熊秀雄は?



芸術は残る。

作品は残る。

けれど他のものは残らない。



時代に合わないものは

やはり消え去っていく。

ノスタルジーで商売をするには技術が必要だろう。




無料体験授業でお母さんとお話してよく出る話題に

「私達の子供のころとはずいぶん違うんですね」というものがある。

われわれの子供の頃は学校が機能していた。

家庭学習(宿題)が機能していた。

学校の先生という象徴が指し示すものがちゃんとあった。



お母さん方は今の時代が昔とは違うということを

毎日肌で感じておられる。

塾だけが昔ながらでいいのだろうか?




私は成績がよくない子を切り捨てたりしない。

そういう子の成績だってちゃんと上げる自信がある。

それは私の信念とかではなく世の中のニーズみたいなものだ。



自分のやり方にこだわったりすると

世の中の声というものが聞こえないのだろうか?



私だっていろいろ先輩に教えてもらった。

けれどそれはそれだ。

教えてもらったこと

「秘訣」みたいなことなんて

世間のニーズに合ってなければ簡単に捨ててしまう。

「塾はこういうものだ」みたいな話はどうでもいいと思っている。

主語がやっぱり違っている。

塾はもう世の中にたくさんある。

主語になるのは消費者だろう。

塾なんて「消費者主義」じゃないだろうか?




塾は潰れたあとで真価がわかるものではない。

存続することが価値だと思う。

私は「松下村塾」を目指すべきではない。

そんなものと一緒にしたらいけないと思う。



書いている人

田邉 亨 塾長

滋賀県出身、ニューヨーク市立大学及びぺンシルバニア州立大学で学び、その後大手国際特許事務所、学習塾を経て、現在は彦根市でりんご塾を5教場運営している。2010年より、りんご塾として算数オリンピックに参戦、2014年に小3部門で金メダルと長尾賞を受賞。
2017年は小6部門と小3部門の2冠を達成し、現在は彦根市を中心に幼児から小学6年生までを集め算数とそろばんに特化した塾を展開中。長年、沢山の児童を指導してきた経験から、早い段階での算数の教育の重要性や、算数好きなお子様を育てる家庭のあり方・関わり方等についても全国で講演会を行っている。著書多数。

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