算数オリンピックのパイオニア 個別指導のりんご塾

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りんご塾通信

特徴のない塾、強みのない塾3

そんなに大きな塾を目指しているわけじゃない。

景気のいい話ばかりが続くわけじゃない。

80年代にくらべたら利益は100分の1になったかもしれない。

そんな時代のことはちっとも知らない。

私は私でそのときは好きなことをやっていた。

だから別にうらやましいなんてことも思わない。



塾としてたいしたことなくてもいいから

自分が生きた証みたいなものをちょっと残したいものだ。

毎日必死にやってきたっていえるものを。

パズルをつくっているのもそんなことと関係があるんだろうか?

さあ、わからない。


今日も遅くまで中3の生徒と保護者と進路について話していた。

なんか自分が必死になればなんとかいけるんじゃないかって思ったりした。

結局、仕事だからっていって無理せずに

このくらいでいいですよねはいお次の方どうぞ、とかって言ってたら

浦島太郎みたいに急に年をとってしまうんじゃないかな。


なんだお前の塾なんて君ひとりのキャラだけじゃないか

強みと呼べるものなんて君ひとりのもので

君が入院でもしたらそれでなくなってしまうものじゃないかって

そんな風に考えるのもいいんだけど

そんなことの以前に

今日は中1生が必死で単語を覚えていた。

今日から塾に入ってきた子だ。

よその塾で単語が書けないからって入塾をやんわり断られたそうだ。

「うちだと授業の前に20問テストしてそれで間違ったのは家で100回書いてくるのが宿題なんですが2,3問しか書けなかったら1700回書いてこなくちゃならないですから無理ですよね」って

どこがやんわりか遠まわしかしらないけど

私はそういう言葉が大嫌いで

今日は彼は自分から進んで単語を覚えていました。

私はそんな罰ゲームのような宿題は嫌いで

それだからパズルを作ってたりしてて

(単語は関係ないけど、考え方として)

彼は自分の意志で単語を覚えててすごくいい顔して帰って行きました。

昨日は説明でそれでもついでにそのときから単語を覚えてもらっていて

実際は今日で2回目だったけど

昨日もいい顔で帰って行きました。



いろんな慾とか見栄とかもあるけど

やっぱり彼のような笑顔を見ると、この仕事をやっている一番の動機みたいなところに気づく。

仕事を通して世の中のためになろうとしているわけで

自分ところの目標を達成するためだけに

人を嫌な気分にさせて子どもの心を傷つけて平気で塾をやっているなんて

私はやっぱりそういうのは嫌だなって思う。



崇高な仕事をしているわけじゃないけど

自分たちの仕事でひとつでも多くの笑顔を増やすことができたらうれしい。

そんなことが生きた証だなんて甘いふうに聞こえるけれど

そんなこと気にしていてもはじまらないので今日も塾をする。



では。




書いている人

田邉 亨 塾長

滋賀県出身、ニューヨーク市立大学及びぺンシルバニア州立大学で学び、その後大手国際特許事務所、学習塾を経て、現在は彦根市でりんご塾を5教場運営している。2010年より、りんご塾として算数オリンピックに参戦、2014年に小3部門で金メダルと長尾賞を受賞。
2017年は小6部門と小3部門の2冠を達成し、現在は彦根市を中心に幼児から小学6年生までを集め算数とそろばんに特化した塾を展開中。長年、沢山の児童を指導してきた経験から、早い段階での算数の教育の重要性や、算数好きなお子様を育てる家庭のあり方・関わり方等についても全国で講演会を行っている。著書多数。

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