算数オリンピックのパイオニア 個別指導のりんご塾

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りんご塾通信

パズルとゲームの違いと自分の役割 2

パズルというのは問題を解く楽しさを味わうためのものじゃないでしょうか。

ひとつの問題を長い時間かけて解くこともあったり

ぼんやりとひとつのことを考え続けたり

哲学とは言わないけど

「~とは?」って考え続ける作業に似ています。

ルール自体も自分で考えたり

見つけ出さなければならないこともあります。

とにかく考えるという作業が非常に重要です。



ゲームというのは、それに対して、ルールはすでに熟知していて

そしてある程度のパターンを身につけていて

そのうえでプレイするものです。

常にスコアというものが存在します。

そして対戦相手がいることが多いでしょう。

スポーツの試合もゲームです。

自分と戦うのではないからこそ

「~とは、自分との戦いなんだ」っていう言葉があるんでしょう。



受験というのはパズルとゲームとどちらに似ているでしょうか?

誤解を恐れずに言うと

学校というのは受験をパズルとしてとらえていて

進学塾というのは受験をゲームとしてとらえているんじゃないでしょうか。

ゲームは「生きる力」とか「考える力」とかは問わないのです。

相手との戦いに勝つか負けるかです。



ゲームに勝つためにはその前に必要な能力を習得しないといけないのですが

能力の習得を目的とするのが学校で

ゲームの勝利を目的にするのが進学塾でしょう。

能力は備わっていなくても

勝つためにこれだけ覚えておけばいいよ、っていうところだけを取り上げて

塾というのは受験テクニックだけを教えるところだって言われたりもするのでしょう。



ルービックキューブというのは

ハンガリーの建築学者エルノー・ルービックが1978年に考案して

日本では1980年7月25日にツクダオリジナルから発売され

翌年に大ブームになりました。



教育というのはどのように面の色を合わせるかを教えたり

なぜそうなるかを考えさせたりするものなのでしょうか?

受験とはいかに速く6面そろえられるかを競うゲームのようなものでしょうか?



親は子供にどんなふうに育って欲しいのでしょう。

エルノー・ルービックのように誰も考えつかなかったものを考案できるような大人なのか。

ツクダオリジナルのような会社を興してブームをつくれる大人なのか。

スピードキュービングで世界記録をねらえるような大人なのか。



往々にして我々の人生というのは

やっとの思いで1面を完成させて

2面目を合わせようとおもうと

そろっていた面がまたバラバラになるというような

そんな歯がゆいことが多いんですけどね。








書いている人

田邉 亨 塾長

滋賀県出身、ニューヨーク市立大学及びぺンシルバニア州立大学で学び、その後大手国際特許事務所、学習塾を経て、現在は彦根市でりんご塾を5教場運営している。2010年より、りんご塾として算数オリンピックに参戦、2014年に小3部門で金メダルと長尾賞を受賞。
2017年は小6部門と小3部門の2冠を達成し、現在は彦根市を中心に幼児から小学6年生までを集め算数とそろばんに特化した塾を展開中。長年、沢山の児童を指導してきた経験から、早い段階での算数の教育の重要性や、算数好きなお子様を育てる家庭のあり方・関わり方等についても全国で講演会を行っている。著書多数。

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