算数オリンピックのパイオニア 個別指導のりんご塾

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りんご塾通信

生きるっていうのは不思議と、課題に答える小論文の連続

敬愛する先生方が小論文について書かれているのをあらためて読み返して

ブログを書きたくなりました。


そのブログはこちら

「小論文について~重要ポイント」 塾の挑戦~学力向上 魔法の杖/

「小論文なんて止めちまえ」  考えるのが好きだった




「生きる」ということをまず小論文だと考えてみると

私は自分で小さな塾をやっているわけで

存在自体が小論文だと反対意見を書いているのかもしれません。

反対とは言わなくても少数意見を書いているんじゃないでしょうか。



大手じゃない塾をしよう、

自分の思うような、好きなような塾をしよう、

そう思って塾を始めたはずが

気付いたらどうしたら大きくなれるか

どうしたら生徒を増やせるか

そんなことばかり考えていた時がありました。

(もちろん今だって生徒が多いにこしたことはないのですが)



今は自分に合った生徒や親御さんと過ごせるような塾をつくりたいと思ってます。

私は1年ちょっと前に成績保証とかチラシに書いていたのですが

気付けば回りの塾がけっこう同じようなチラシを入れています。

よくそれを眺めながら思うのです、

同じことしてても仕方ないなって。



この春のチラシから全く生徒募集の要素を消そうと思いました。

私にしたらけっこうなお金をかけて

自分の言いたいことだけを書く、

そんなチラシを出しています。

または生徒のためになることだけを書く、

そんなことをしていると問い合わせは少ないです。



けれどその少ない反応はとても強いものです。

説明の時、初対面にかかわらず

私のことをすでに知ってもらっているのです。


そう、そう、そう、

それってブログをはじめて書き始めたときに感じた懐かしい感覚です。

遠く離れていてお会いしたこともないのに

ブログを書いてブログを読んでることで

もう余計な自己紹介が必要ないっていう関係。



そんなチラシを書くことにしました。

今日は別件で卒業生のお母さんにお電話して

「お母さ~ん、ちょっと教えてくださいません?」ってことで

いろいろ聞いたのですが

(ありがとうございました)

それでチラシの話になって

「先生、相変わらずチラシ面白いですね。

 毎回楽しみにしています。」

そういってもらえるだけですごくうれしいです。

「次、もっと面白いですからね、楽しみにしててくださいね」って言っておきました。




おい、おい、おい、

チラシっていうものの目的はなんなんだ?ってことになると思うんですが

もうチラシなんてコミュニケーションの一種ですね。

チラシで生徒が増えるなんて1ミリも思わなくなりました。



私って、生きている私がいるってことを

せっかく生きているんだから

「こんにちは~」って言いたいですからね。



自己紹介したいですね。

商売人だから自己主張する必要はないと思うんです。

私はこの世の中を変えようと思って

チラシを出すことはないと思います。

私は政治家じゃないし

私は教育者じゃないし

私はただ自己紹介をしたいんです。


それでコンビニや道路ですれ違っているだけじゃ

おじさんおばさんが何を考えてるかなんて想像すらできなくて

彼ら彼女らにとっても私が道端でアイスクリーム食べてたって

何を考えてるかわかるわけもなくて

だから私はチラシを利用して

塾という生業を利用して

私は自己紹介をしています。

すると今まではすれ違っていただけの人が

私の塾の扉を押して入ってきてくださって

「君のことはちょっと知ってるんだ。

 ところで息子の成績のことなんだけど」っていうことになる。


私は私の仕事だから勉強に関すること

受験に関することをすべてしゃべろうとする。

私ははじめてお会いしたにもかかわらず

知人の息子さんの受験の相談にのる。



生きるっていうのは不思議と

課題に答える小論文の連続だ。

難しい問題もあるし

得意な問題もある。


われわれは生きている社会というもののなかで

お互いの小論文を読んでいる。

お互いがお互いに課題を与えて

小論文を書いている。



そりゃ、やっぱり賛成意見だけじゃ面白くはない。

無理に反対する必要もない。

ただ、どうやって、自分が生まれてきて

そして生きてきたのか

これから生きていくのかってことを

少しでも残せるような生き方をしてみたいじゃないですか。




何が高得点で

何が合格を意味するのかはわかりませんから。




そういえば塾をはじめた頃

義父に言われたんですが

「そうか、今君が言った初心を忘れないようにな」って

いつも思うんですよね、何が初心なのかって。


それはもしかして塾をはじめたいっていう気持ちだったのかもしれない。

それはもしかして自分を知ってもらおうとすることなのかもしれない。



「りんごさん、これでやっとチラシがラブレターになりましたね」って

知り合いが電話をしてきてくれました。



やっぱり生きるって自己紹介の連続だなって思う。


ブログもチラシも生きる姿に似ているなって思う。




(全然、小論文の話じゃなくて、すいません)





書いている人

田邉 亨 塾長

滋賀県出身、ニューヨーク市立大学及びぺンシルバニア州立大学で学び、その後大手国際特許事務所、学習塾を経て、現在は彦根市でりんご塾を5教場運営している。2010年より、りんご塾として算数オリンピックに参戦、2014年に小3部門で金メダルと長尾賞を受賞。
2017年は小6部門と小3部門の2冠を達成し、現在は彦根市を中心に幼児から小学6年生までを集め算数とそろばんに特化した塾を展開中。長年、沢山の児童を指導してきた経験から、早い段階での算数の教育の重要性や、算数好きなお子様を育てる家庭のあり方・関わり方等についても全国で講演会を行っている。著書多数。

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