算数オリンピックのパイオニア 個別指導のりんご塾

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りんご塾通信

スマイルは¥0か?

ぶっそうなことが多い。

どうもギスギスしていけない。


「お金を払ったんだからそれに見合ったサービスをしろ」

そりゃ、そうなんですが

そんなこと言ってたら損しますよ、って思う。


「なめられてたまるものか」とかって思うんでしょうかね。

普通いただけるのもは、やっぱりちゃんといただかないといけない、

そうなんですがいつだって基準は今この瞬間の損得でしょうかね?


マックへ行くと小学生に対しても「マック語」だ。

「何になさいますでしょうか?」

「ソースはマスタードとバーベキュー、どちらになさいますか?」

500円玉握りしめた8歳の子に対してでも

お客様はお客様らしい。

以前クレームでも来たんだろうか?

常に笑顔だ。




けど、そんなことが書きたいんじゃないんです。

今日は別のことです。



以前は塾でずっと補習をしていたんです。

補習、補習、補習ってやって

もう補習がメインみたいになって。



そうするといろいろな方からアドバイス受けたり

なんか読んだりすると書いてある

「無料補習は悪だ」

「補習しなければいけないということは講師が力量不足だということだ」

「無料補習はサービスではない」

「補習をせずに理解させることが本当のサービスだ」



正しい。

まことに正しい。

根がまじめだからそのまま信じて

「4月から無料の補習はやりません。

 だらだら塾に居続けるのもやめてください」

ってなってしまった。

これは失敗だった。

結果的には「時間」を売ってしまったことになる。

「成績を上げる」というものを売らなければいけないのに。



時間の延長はせずになんとかみなさんの言う

「優秀な講師」になろうとしていた。

けれどそんなのは無理でした。

こっちがどう変わろうと

相手には個人差がありすぎる。


たとえば60分でやれることを増やすんじゃないんですよね。

やらなければいけないことを60分でやれるように努力しないといけなかった。

融通を利かせるのは時間の方でした。



私が時間を厳しく切るようになって塾から笑顔が少なくなった。


私は「なんでだろう~?なんでだろう~?」って流行らない歌を歌い続けた。


半年目にやっと気付いた。


講師として力量が低いって思われてもいいんだ。

商売がヘタクソだって思われてもいいんだ。

大切なことは生徒の成績をあげることなんだ。


決まった時間で成果を出せる人はすごい。

けれど形だけ真似していてはいけない。

「成果を出す」というところを真似しないといけない。

それまでのプロセスがみっともなくってもいいんだ。

むちゃくちゃカッコ悪くてもいいんだ。

アホって思われていいんだ。


考え方を変えたらかなり教室に笑顔が戻った。

熱気も充満するようになった。

成果がでないわけがない。

「先生!」って生徒がテストを見せてくれる。

むちゃくちゃ笑顔じゃないですか!


「決まった分のサービスは提供いたしました。」

それは本当か?

月謝をもらってハイさようなら、ではない。

そんなときはいつだってお客さんの顔には笑顔がない。

ちっとも満足していない。

それはつまり十分提供できてないんじゃないか。

成績が上がらないのは生徒が勉強しないせい、

それもあるだろうけれど

こっちだって授業すればそれでいいっていうわけじゃない。



なぜなら十分成果があらわれたとき、

お客さんは笑顔を向ける。

その笑顔はいくらの価値があるだろう?

月謝もらってよかったよかったって

本当に短絡的すぎた。

月謝プラス笑顔をもらわないと。


笑顔は手形なんです。

その笑顔は来月の月謝の約束手形です。

いや、多くの場合、3ヶ月の手形であったり

1年の手形であったりします。

その笑顔は口コミなんです。

その笑顔が自然に誰かに話させる。

話すときに笑顔だから人も寄ってくる。

一人だけじゃなく、5人にも10人にもなる。


月謝だけいただいて喜んでちゃいけなかった。

もっともっと笑顔を出させなきゃいけなかった。



月謝は現在の売り上げ。


笑顔は未来の売り上げ。



また、よろしくお願いいたします。

書いている人

田邉 亨 塾長

滋賀県出身、ニューヨーク市立大学及びぺンシルバニア州立大学で学び、その後大手国際特許事務所、学習塾を経て、現在は彦根市でりんご塾を5教場運営している。2010年より、りんご塾として算数オリンピックに参戦、2014年に小3部門で金メダルと長尾賞を受賞。
2017年は小6部門と小3部門の2冠を達成し、現在は彦根市を中心に幼児から小学6年生までを集め算数とそろばんに特化した塾を展開中。長年、沢山の児童を指導してきた経験から、早い段階での算数の教育の重要性や、算数好きなお子様を育てる家庭のあり方・関わり方等についても全国で講演会を行っている。著書多数。

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