算数オリンピックのパイオニア 個別指導のりんご塾

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りんご塾通信

必要なのは明るさと元気と少しばかりの知性

私は今、絶好調っていうわけではございません。

商売人の挨拶なら「あきまへんわ」っていうところだ。

7月8月なら「ぼちぼちでんな~」っていう感じでした。


毎年10月というのはピンチの月だ。

なぜだろう?

また、考えよう。


それで調子がよくないって言っても

いままで塾をやってきて

家賃が払えなかったってことはなかったし

人件費や生活費が足りないなんてことはなかった。



けれど塾をはじめた半年や1年はつらかった覚えがある。

毎日毎日、来月は塾をやっていられるだろうか?

って考えていた。

9月に塾をはじめ、

なんとかはじめての受験を終え、

桜の花が塾の窓から見えた。

川の両端に見事な桜の木が花を咲かせていた。

私がそれを見てまず思ったことは

「来年もこの教室から同じ桜を見ることができるだろうか?」

ということでした。

桜の季節がすぎ

夏がまた来て

本格的な受験シーズンが始まり

それでも不安でした。

「塾は1年もつのだろうか?」

そして夏が終わり

一年が過ぎても

安心することはありませんでした。

生徒数は順調に伸びていても

収入が増加しても

不安はありました。

けれどいつも授業は明るく

元気にやれました。

失敗ばかりを今でも繰り返しています。

なかなかスマートになんかいけません。


生徒が集まらなくて悩む塾長もおられるでしょう。

生徒が大量に辞めて生きた心地のしない塾長もおられるでしょう。


塾を軌道に乗せ、やっていくには

一にも二にも体力でしょう。

そして明るさと元気さが必要です。

自分のことを賢いなんて思ってるような人のところへ

はたして生徒は集まってくるでしょうか?

知性は少しでいい。


多分、塾をはじめるのに必要なのは

この人とかかわりになりたいとか

どことなく信用できる人だなとか

あやふやなんですがそんなところだと思うんです。

もちろんしっかりした戦略なんかはあったら素晴らしいんですが

人がお金を払うとか

大切なわが子をあずけるっていうのは

私は明るく元気な人がいいですね。

だから自分が明るく元気になれるような

そんな方法を考えます。



もちろん、そんな甘いもんじゃないよ、って言う方もおられるのはわかりますよ。


けれど落ち込んでいたり

出口が見えないときっていうのは

気持ちの方が大切なときがある。


もしも今、最低な気分で

明けない夜を過ごしている塾長がおられたら

これを読んで少しでも元気付けられたらと思い書きました。

実際にどうするかは私にはわかりませんから。



また書きます。


よろしくお願いいたします。

書いている人

田邉 亨 塾長

滋賀県出身、ニューヨーク市立大学及びぺンシルバニア州立大学で学び、その後大手国際特許事務所、学習塾を経て、現在は彦根市でりんご塾を5教場運営している。2010年より、りんご塾として算数オリンピックに参戦、2014年に小3部門で金メダルと長尾賞を受賞。
2017年は小6部門と小3部門の2冠を達成し、現在は彦根市を中心に幼児から小学6年生までを集め算数とそろばんに特化した塾を展開中。長年、沢山の児童を指導してきた経験から、早い段階での算数の教育の重要性や、算数好きなお子様を育てる家庭のあり方・関わり方等についても全国で講演会を行っている。著書多数。

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