算数オリンピックのパイオニア 個別指導のりんご塾

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りんご塾通信

いまさらながらで申し訳ございませんが、『ドラえもん』って面白いですね。

この前、もうすぐ4歳になる息子とブックオフへいきました。

もう『ドラえもん』でも読む時期なんじゃないか?って思い

一冊購入しました。

「購入」とか言っても210円でしたけど・・・。



それでしばらくほおっておきましたが

今朝、とうとう「読んでくれ!」ってせがむので

いくつか読んであげました。

いつも読み聞かせしている絵本と違い

なかなか理解しづらいみたいですが

面白いそうです。



っていうか私、『ドラえもん』なんてまともに読んだの初めてです。

テレビで見たことはあったんですが

マンガで読んだのはおそらく初めてです。



おそらく同じだと思うのですが

読むのと見るのではこちらの状態が違います。

見るのは受動で読むのは能動ですからね。

まあ、そんなことはどうでもよくて、

ひとつだけ紹介しますね。




のび太がねころんでテレビを見てたらお母さんがお使いを頼みました。

ドラえもんに相談してヘソのあたりで体をふたつに切断してもらう。

上のほうはそのままお菓子食べながらテレビを見てるけど

下のほうはお使いに行って帰ってくる。



しずかちゃんがトランプしようって言うので

うちへ向かうとジャイアンが来て

サッカーやってるけど人数足りないから「オイ、のび太来い」ってなる。

しかたなく下半身だけサッカーをしに行き

上半身だけでしずかちゃんとトランプをする。



そうしてるうちに下半身は逃げ出してしまう。

「もう上半身なんかいらないや」って。

あちこち探しまわるがすばしっこくて捕まえられない。

あげくはジャイアンにつかまって

上半身はメタメタにやられてしまいます。




というお話です。


おもしろいですよね。

だいたい体をふたつに切り離すってところがぶっ飛んでますね。



話の導入は何でもない、日常的におこる困ったことです。

しかもテレビを見ているときにお使い頼まれたっていうだけです。

「ビデオに撮れよ」ってつっこむ人もいるでしょう。

けれどそんなことじゃないんですよね。

生活していてひんぱんにおこる不便、

その不便をドラえもんというネコ型ロボットが

鮮やかに解決する。

この場合、体をふたつに切り離す。

すごい解決法じゃないですか。

まあ、コマーシャルのあいだに

「どこでもドア」で用事を済ますっていう解決法もあるんですが

あえてここは切断する。



私は算数を教えていてこんな状況によく出くわします。

テレビ見たいのにお使いを頼まれる。

つまりいろんなことを同時にしないといけない状態です。

計算機という「どこでもドア」を使えば

答えは出るのですが

問題は解決しません。




たとえば「分数」。

このなんでもない計算は

小学生にとっては複雑です。

足算引算をするためには「通分」しないといけない。

「通分」して分母をそろえないといけません。

「通分」するためには「公倍数」の理解が必要だ。

それで分子を足したり引いたりしたあと

また分子と分母を「約分」しないといけない。

「公約数」というものまで必要になってくる。



こういう問題ははじめから説明したところで難しいところがある。

ひとつひとつの作業が無意識に出来るくらいになってないと

なかなか答えまで見通せないので間違うことがある。



だから私はすべての作業をばらばらに切り離して

それぞれを演習できるような教材を作っています。

そしてそのすべてが迷路になっています。

迷路で分数をマスターする。

完成を急ごう。

間違ったことはしていない。





ところでさっきの下半身はどうやって捕まえたのか言わないといけません。





「そうだ、いいこと考えた!」ってドラえもんが言い、

コップの水をのび太に差し出します。

のび太の上半身が水をガブガブ飲む。

しばらくするとオシッコしたくなった下半身が

あわてて家に帰ってきます。

下半身には手がないから

自分だけではズボンが下ろせません。

のび太はやっとひとつになりました。





今日もいい天気。

みなさん、はりきってお仕事しましょう!

書いている人

田邉 亨 塾長

滋賀県出身、ニューヨーク市立大学及びぺンシルバニア州立大学で学び、その後大手国際特許事務所、学習塾を経て、現在は彦根市でりんご塾を5教場運営している。2010年より、りんご塾として算数オリンピックに参戦、2014年に小3部門で金メダルと長尾賞を受賞。
2017年は小6部門と小3部門の2冠を達成し、現在は彦根市を中心に幼児から小学6年生までを集め算数とそろばんに特化した塾を展開中。長年、沢山の児童を指導してきた経験から、早い段階での算数の教育の重要性や、算数好きなお子様を育てる家庭のあり方・関わり方等についても全国で講演会を行っている。著書多数。

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