算数オリンピックのパイオニア 個別指導のりんご塾

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りんご塾通信

”田中角栄は味方を増やすよりも敵を減らせと諭す。”

今日は朝からずっとこの言葉の意味を考えています。


楽天ブログの「眠堂戦記」というブログの

『2005.10.23
 戦略思考的学習塾への道~その六 (2)』


という記事です。


私はこういう話は大好きです。

もしかしたらこれは「詩」なのか?



学習塾の場合、「味方を増やすよりも敵を減らせ」とは

一体、どういうことになるんでしょう。

「味方を増やす」とは塾のファンを増やすとか

協力者を増やすとか、

非常に明るい雰囲気ですね。


一方、「敵を減らす」って言うのはどうでしょう?

敵とは同業者と考えるのが普通でしょう。

近くの敵、遠くの敵、いろいろあります。

けれどそんなに利害関係がはっきりしないなら

知り合いになっとく方が絶対に得ですよね。

ちょっとでも知っておくと敵にはなりづらい。

そして同業者は味方にはなりづらいです。

応援して生徒を送ってくれるわけじゃありませんから。

まれに紹介されることはあるでしょうが

特殊なケースでしょう。

けれど敵対しない方が動きやすい。


ものごとはすべてギブ・アンド・テイクだとするならば

与えてもらったら返さないといけません。

下手に味方が多いと非常に忙しくなります。

義理立てしなければならない人が増えると動きにくい。

遠慮も出てきてしまう。



「自分をいつも動きやすい状態に保て」

っていうことが言いたいのかも知れないって思えてきました。



もうひとつある。

自分が味方だと思っている人が本当に味方なのか、ということだ。

「あなたの味方ですよ」って言う人が本当に味方なのか、ということだ。



それにしてもおもしろい言葉だ。

眠さん、ありがとうございます。



けれどこれで終わってしまったら単なる言葉の遊びにすぎない。

だって私の読者には

「そんなこといってるより

 生徒が増えたらいいだけの話じゃないの?」

っていう方も多いと思う。


つまり、敵も味方も関係ない、要は儲かればいいんじゃないですか

っていう意見だ。

まったくその通りです。

基本は利益を1円でも多く出すことです。

そして継続して事業を営むことです。



敵を減らすという言葉が気になったのにはもうひとつあります。

それはブログです。

この全国に広がる塾関連ブログです。

私は毎日ブログを書くことで味方を増やしているという感覚がありません。

生徒を紹介していただけるわけではないからです。

けれどいろんな方と知り合うことで

今まで未知のものだった他の塾の先生という

私にとっては亡霊のような存在が

しっかりとした人間のイメージに変わったことです。


看板を見ていても今までどんな人が教えているのか想像出来ませんでした。

それが今では相手も自分と同じように悩み

時には落ち込み、絶望し、

また時には飛び上がって喜ぶ人間なんだとわかりました。


勝手にイメージだけで敵対することがなくなり

私にとっては仮想の敵が急速に減っていってます。


だからこの言葉は

私がブログで書くうえで

ぼんやりと感じていたことを

表現している言葉です。


もっとも大切な事は

敵でも味方でもなく

自分自身を知ることです。

誰を頼りにすることもできません。

経営者や自営業者や政治家は

いつもひとりで立ってないといけません。


そしてそれはあんがいサラリーマンでも言えることではないでしょうか。


また書きます。

よろしくお願いいたします。


では。

書いている人

田邉 亨 塾長

滋賀県出身、ニューヨーク市立大学及びぺンシルバニア州立大学で学び、その後大手国際特許事務所、学習塾を経て、現在は彦根市でりんご塾を5教場運営している。2010年より、りんご塾として算数オリンピックに参戦、2014年に小3部門で金メダルと長尾賞を受賞。
2017年は小6部門と小3部門の2冠を達成し、現在は彦根市を中心に幼児から小学6年生までを集め算数とそろばんに特化した塾を展開中。長年、沢山の児童を指導してきた経験から、早い段階での算数の教育の重要性や、算数好きなお子様を育てる家庭のあり方・関わり方等についても全国で講演会を行っている。著書多数。

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