算数オリンピックのパイオニア 個別指導のりんご塾

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りんご塾通信

問題の本質を説明するよりそのものを見せる

前々から2月は開成中学の問題にしますって言っていたんですが

さて、どうしたものかっていう感じでここ最近考えていたのですが

2006年の100円玉の問題にすることにしました。



だから別に新鮮な問題っていうことではないのですが

「これはいいわ~」って思います。

いや、その、100円玉の問題がですよ。



結局やっていることは

問題の本質を「見せる」ということだと思います。

複合的な問題というのは

子供達にとってただぼんやりとした

つかみどころのないものにしか思えないんじゃないでしょうか?

あたり前すぎますかね?

問題の本質を説明することはできても

それを見せることってどうしますか?

一度算数なり数学をやったものなら

単なる説明でもああなるほどねへ~ああそうってなるのかもしれませんが

それがはじめての場合は

見せるってことが強いんじゃないでしょうか?

それがパズルだと思うのです(あっさり)。






難問というか良問というか、

そういうのはいくつかの問題が組み合わさっていて

それをひとつずつ分けるようにして

パズルに見えるようなものを作っていく。

イラレをさわったことがある人ならわかると思うのですが

レイヤーがたくさん重なっているんですよね。

ひとつひとつのレイヤーの問題を作ればいいんですよね。



例えば割算の筆算っていうのは掛算と引算の組み合わせですよね。

そして割り切れない場合は小数も加わってきます。

2桁以上で割るときは概数というか見当をつけるというのも加わってきます。

もちろん足算が出来ることは前提です。

それじゃ、割算のパズルを作りますね、っていうことを

はじめは考えていたんです。

けれどこれはまったく面白くない。



割算が出来るようになるためには

掛算のパズルと引算のパズルを練習して

まず簡単な割算の筆算からはじめるのがいいと思います。

そしてその次にはむちゃくちゃ簡単な

ホントに簡単な割算の筆算の虫食い算をして

それをちょっとづつ難易度を上げていくのがいいんじゃないでしょうか?

そうするといつの間にか普通に割算の筆算が出来るようになると思うんです。


って、実際に割算の筆算を教えるときにそんなやり方をしているんじゃないですよ。

開成とかの難しい問題を解くためには

そういう順序でやったほうが

センスとか頭の良さとかっていう単語を使わずに解けるようになるんじゃないでしょうか?




ところで2008年の灘中の問題を見てすごく類題を作りたくなりました。

これは近々やります。

ネタは尽きないですね。





では。








書いている人

田邉 亨 塾長

滋賀県出身、ニューヨーク市立大学及びぺンシルバニア州立大学で学び、その後大手国際特許事務所、学習塾を経て、現在は彦根市でりんご塾を5教場運営している。2010年より、りんご塾として算数オリンピックに参戦、2014年に小3部門で金メダルと長尾賞を受賞。
2017年は小6部門と小3部門の2冠を達成し、現在は彦根市を中心に幼児から小学6年生までを集め算数とそろばんに特化した塾を展開中。長年、沢山の児童を指導してきた経験から、早い段階での算数の教育の重要性や、算数好きなお子様を育てる家庭のあり方・関わり方等についても全国で講演会を行っている。著書多数。

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