算数オリンピックのパイオニア 個別指導のりんご塾

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りんご塾通信

比喩と覚悟

9月11日の夜はホテルでボーっと

選挙関連の番組を見ていました。

途中から自民党が圧勝ということがわかり

早々と小泉首相と岡田代表のインタビューとなった。


有名なアナウンサーだったか

単なるゲスト解説者だったかは

忘れてしまったのですが

小泉首相を「織田信長」にたとえて質問がありました。

その中で

「小泉さん、『本能寺の変』はあるんでしょうかね?

 明智光秀になるんじゃないかと思われる人物はいましたか?」

という内容の質問をした。


今までも新聞等で小泉首相を信長にたとえる話は何度か読んだ。

だから今回も、またそれかって、いう感じだった。


すると首相は表情をひとつも変えることなく

激しい戦いの終わりの疲労感からか たんたんと答えた。


「総理大臣になったときから

 いつ『本能寺の変』が起こってもおかしくはない

 という覚悟をいたしております。」


という感じだった。

その質問はそれで終わった。

質問者は自分と首相の「認識の差」、「覚悟の差」を

瞬時に感じ取ったと私は思った。



もともと質問者は『本能寺の変』などというものは

たんなる「比喩」にすぎないと思っていたのだ。

だれかが織田信長になぞらえて言うから

自分も使ってみたのだろう。



つまり『本能寺の変』とは単なる政変とか、

裏切りや寝返り、その他 政治家同士のこと。

またはスキャンダルで失脚とかマスコミが

リークしたりスクープしたりってこと。



けれど首相の答えは違った。

「総理大臣になったときから覚悟している」

これは「暗殺」を意味している。

日本国はいくら昔より治安が悪くなったといっても

おそろしく平和な国だ。

質問者は「死」という意味など含んでいなかった。

なぜならそんなこと人に面と向かって聞けるだろうか?

「首相、誰があなたを暗殺すると思いますか?」

そんなこと聞く人はいないだろう。

けれど一国の総理大臣という地位や立場にある人は

常に自分の命というものを意識していると思う。



自分が死ぬということは

あってはならないことなのだ。



政治的空白をつくるということは

他国にスキを見せることになる。



首相というものは

絶えずまわりから命を狙われているという

認識が必要だ。




軽々しくものごとをたとえるべきではないと

私は学習いたしました。




あの質問者は多分感じ取ったろう。

自分がどうしてアナウンサーで、

小泉さんがどうして総理大臣なのか

という違いを。

自分と首相の果てしない距離を。



酔った席なら言ったろう。

「オレが首相ならもっとこうする!」



まわりの人から言われてちょっとはその気になったかもしれない。

「選挙に出られて、この国を変えてください」




私は政治的な発言はブログではしないけれど

このことは言える。

私は自国の代表を批判しない。




何かをなそうとしなくても

ある決定をしたら

いくら大多数が賛成しても

必ず反対者はいて

不利益をこうむる人はでてくる。



まして今回のように

たくさんの反対者がいて

法案を通すことで

多くの方の生活を脅かすかも知れない場合、

まさに命を賭けて政治を行っているといえる。



北朝鮮に突然乗り込んだり

靖国神社へ突然参拝したり

すべての決断や行動は

首相という立場では命がけである。



だから私はせめて自国の代表を批判しないようにしている。




かなり昔のことですが

滋賀からはじめて総理大臣が出たことがありました。

元総理大臣故宇野宗佑氏です。

3ヶ月という最短の総理でした。

女性スキャンダルで辞職でした。

私はその後ずっと恥ずかしいことだって思ってました。



しかし、そのかなり後、テレビのインタビューで

宇野さんが質問に答えていました。



「3ヶ月で辞職というのはいかがなものでしょうか?」



「3ヶ月という短い期間でありましたが

 日本国が大事もなく

 国を守れてほっとしております。」




私にはこのとき電撃が走りました。

今回の小泉総理のコメントと同じです。






書いている人

田邉 亨 塾長

滋賀県出身、ニューヨーク市立大学及びぺンシルバニア州立大学で学び、その後大手国際特許事務所、学習塾を経て、現在は彦根市でりんご塾を5教場運営している。2010年より、りんご塾として算数オリンピックに参戦、2014年に小3部門で金メダルと長尾賞を受賞。
2017年は小6部門と小3部門の2冠を達成し、現在は彦根市を中心に幼児から小学6年生までを集め算数とそろばんに特化した塾を展開中。長年、沢山の児童を指導してきた経験から、早い段階での算数の教育の重要性や、算数好きなお子様を育てる家庭のあり方・関わり方等についても全国で講演会を行っている。著書多数。

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