算数オリンピックのパイオニア 個別指導のりんご塾

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りんご塾通信

塾の成長をさまたげるありがちな言い訳(11)




『生徒が増えてまわらなくなったらひと入れて

 大きめのところに引っ越そうかと思ってる』





何かを書くのにずっと照れのようなものがあった。

そういったことが書くことを邪魔していた。

自分がいろいろなことを書くだけの人間かどうか考え込んでしまうと書けなくなる。

もうちょっとポカーンとしていた方がいいのかもしれない。



よく「適正な宣伝費は年間の売り上げの5%」とか聞くけど(いや適当ですけど)

それって今の規模の5%なのか自分がなりたい規模の5%なのかっていうのは

考えたことはありますか?




ああ、また古い話で申し訳ないのですが

昔、外国の女の子と地下鉄を待っている時に言われたんですが

「あなたって日本人だけど

 どうしてそう成長ばかりを重視するの?

 あなたじゃなくって日本ね。もうちょっとこのアメリカも

 ヨーロッパも日本も発展途上国を待っててあげたらいいと思わない?」


あのときそんな成長とかって考えたことなかったけど

自然にそんなの無理だよ、って思った。

そしてもちろんそう伝えた。




民主党の小沢代表が好きな映画のセリフですって今日テレビでいってた。

We must change to remain the same.


今と同じであるために絶えず変わる必要があるんですよね。

変わった人だと思ってたけど今回のはさすがにびっくりした。



われわれは何もせずに今のままでいることなんてできない。

ある偉い先生も言ってた、知識は何もしなければ減る、って。

われわれは日々勉強してそれで現状維持だ。

大きく成長するためには無理をしないといけない。



5%なんていうのは現状維持の値段じゃないだろうか?

生徒が増えたら塾を大きくします、とか

先生を増やそう、なんていうのは

星に願いをかけてるだけだと思う。



いい場所なんて簡単には見つからないし

いい先生がいったいどこにいるっていうんだ?




っていうかもしも近所の塾が

常に先生を募集してて

そしてどんどん大きな場所へ引っ越していったら

周りは嫌だと思いますよ。

そしてチラシには強気なことがバンバン書いてある。



周りの同業者に嫌がられるくらい誠実に真面目に仕事をしたい。






書いている人

田邉 亨 塾長

滋賀県出身、ニューヨーク市立大学及びぺンシルバニア州立大学で学び、その後大手国際特許事務所、学習塾を経て、現在は彦根市でりんご塾を5教場運営している。2010年より、りんご塾として算数オリンピックに参戦、2014年に小3部門で金メダルと長尾賞を受賞。
2017年は小6部門と小3部門の2冠を達成し、現在は彦根市を中心に幼児から小学6年生までを集め算数とそろばんに特化した塾を展開中。長年、沢山の児童を指導してきた経験から、早い段階での算数の教育の重要性や、算数好きなお子様を育てる家庭のあり方・関わり方等についても全国で講演会を行っている。著書多数。

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