「最近の子は」の意味がわからない
テレビや教育関係の本や雑誌で
「最近の子は〇〇の力がない」
「最近の子は〇〇ができなくなっている」
というのをよく見る。
だから昔に比べて良くない、という論調。
もしかしたらセミナーとか塾の面談とか説明会でもよく言う人がいるかもしれない。
これは私が言わないようにしているフレーズ。
言ってもいいけど言うことが見つからない。
とにかく昔に比べて今は弱くなった、ダメになった、将来が心配だ、惨憺たる思いだ、とかっていうのが大嫌いだ。
っていうか、どこを見たらそういう意見が出るのかわからない。
算数オリンピックだけでなく
入試問題を見ても
10年前、20年前とはレベルが全然違いますからね。
昔の方がよくできたとか思ってる人は30年前の入試問題とか一回見てみたら?っておもいます。
どれだけレベルが低いか。
どれほど単純か。
生きる力が弱くなったとか
考える力が浅くなったとか
なんでそんなことが言えるのか、いつも呆れる。
そういうことを言う人が呆れる。
昔に比べて今の子供のどこが弱くなったんだと思う。
まあ、塾の先生が言う「最近の子は〇〇ができない」というのは
単にその塾に来る子のレベルが下がってるだけで
世の中のレベルとは全然関係ないでしょうと言いたい。
自分の塾の求心力が無くなっただけでしょう。
私は毎日、現在の子供の能力に驚かされます。
能力の高さ、思考の柔軟性、
発想の奇抜さ、その他諸々、
今の子供の方が素晴らしいし、
将来を心配したことなんてない。
子供の能力や将来を心配する前に
我々は自分の能力と将来を心配しましょう。
全然大丈夫だから。