算数オリンピックのパイオニア 個別指導のりんご塾

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りんご塾通信

「最近の子は」の意味がわからない

テレビや教育関係の本や雑誌で
「最近の子は〇〇の力がない」

「最近の子は〇〇ができなくなっている」

というのをよく見る。

だから昔に比べて良くない、という論調。

もしかしたらセミナーとか塾の面談とか説明会でもよく言う人がいるかもしれない。


これは私が言わないようにしているフレーズ。

言ってもいいけど言うことが見つからない。


とにかく昔に比べて今は弱くなった、ダメになった、将来が心配だ、惨憺たる思いだ、とかっていうのが大嫌いだ。


っていうか、どこを見たらそういう意見が出るのかわからない。

算数オリンピックだけでなく

入試問題を見ても

10年前、20年前とはレベルが全然違いますからね。

昔の方がよくできたとか思ってる人は30年前の入試問題とか一回見てみたら?っておもいます。

どれだけレベルが低いか。

どれほど単純か。


生きる力が弱くなったとか

考える力が浅くなったとか

なんでそんなことが言えるのか、いつも呆れる。

そういうことを言う人が呆れる。

昔に比べて今の子供のどこが弱くなったんだと思う。



まあ、塾の先生が言う「最近の子は〇〇ができない」というのは

単にその塾に来る子のレベルが下がってるだけで

世の中のレベルとは全然関係ないでしょうと言いたい。

自分の塾の求心力が無くなっただけでしょう。



私は毎日、現在の子供の能力に驚かされます。

能力の高さ、思考の柔軟性、

発想の奇抜さ、その他諸々、

今の子供の方が素晴らしいし、

将来を心配したことなんてない。


子供の能力や将来を心配する前に

我々は自分の能力と将来を心配しましょう。


全然大丈夫だから。





書いている人

田邉 亨 塾長

滋賀県出身、ニューヨーク市立大学及びぺンシルバニア州立大学で学び、その後大手国際特許事務所、学習塾を経て、現在は彦根市でりんご塾を5教場運営している。2010年より、りんご塾として算数オリンピックに参戦、2014年に小3部門で金メダルと長尾賞を受賞。
2017年は小6部門と小3部門の2冠を達成し、現在は彦根市を中心に幼児から小学6年生までを集め算数とそろばんに特化した塾を展開中。長年、沢山の児童を指導してきた経験から、早い段階での算数の教育の重要性や、算数好きなお子様を育てる家庭のあり方・関わり方等についても全国で講演会を行っている。著書多数。

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