人はなぜ悲しい歌を好むのか?
人はなぜ悲しい歌を好むのでしょうか?
若い頃は音楽ばかり聴いていました。
中学、高校、大学と音楽のないときはありませんでした。
当時の歌を聴くと記憶が鮮明に蘇ります。
時に涙することもあります。
音楽というものは国歌、校歌、というものがセレモニーにも使われ、重要な役割を果たします。
音楽というものは時間を彩り、記憶や感情を保存する装置のような役割もします。
音楽が世の中を変えるとは思えませんが、ミュージシャンはいつの時代も存在します。
人はなぜか悲しい歌を聴くと、過去の記憶の中に連れて行かれます。
悲しいとき、悲しい歌を聴くと、歌は我々の心を修復してくれるようにも感じます。
音楽というものは心を修復するものです。
お祝いのセレモニーや成人や別れの儀式が時間という形のないものに区切りをつけるように、
音楽は人の心という形のないものが少し壊れた時に、
その心を修復する役目があるのではないでしょうか。
悲しみが心の一部を壊し、そのまま時間が堆積して、もうすっかり元どおりだと思っていても
時折その部分が痛くなります。
その時、悲しい歌がその傷を癒してくれます。