天国へ行く道と地獄へ行く道
自分は一体何を不安に思っているのか?
いま自分を不安にしているものの正体はなにか?
算数オリンピックに挑戦しようと思うとします。
何をやっていいのかまずわかりません。
問題が難しいのでどこから手をつけたらいいのか、
いま自分の子供は何をするのがいいのかがわかりません。
多くの人は算数の難問をどのように克服していいのかという問題に当たったことがありません。
普通の塾の先生に聞いても、おそらくわかりません。
塾の先生は入試についてはご存知で、そこに関してはプロです。
しかし算数オリンピックと入試は全然性質の違うものです。
考え方が全然違うんです。
平均的に能力の高い人間を育てるのと
算数に特化した能力を身につけさせるのと。
70点取れれば合格するのと
100点を取りに行かないと惨敗するのと。
そんなことを意識している人はそう多くはないですよ。
普通の人は天国に行く道は天国方面にあると思いますから。
地獄へ行くのを避けることが天国への道だと思いますからね。
しかし、天国へ行く道も地獄へ行く道も実は同じです。
天国へ行く道は、地獄を突き抜けたところにしかないんですよ。
天国と地獄は比喩です。
漠然としたものの比喩です。
地獄の向こうに天国があります。