算数オリンピックのパイオニア 個別指導のりんご塾

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りんご塾通信

文学が生まれるとき、強い塾が生まれるとき

ナブコフがこういうことを言っています。

Literature was not born the day when a boy crying “wolf, wolf” came running out of the Neanderthal valley with a big gray wolf at his heels:
literature was born on the day when a boy came crying “wolf, wolf” and there was no wolf behind him.

(少年がオオカミに追われているときに「オオカミが来たぞ!」と叫んでも文学は生まれない。文学が生まれるのは、背後にオオカミなんかいないに「オオカミが来たぞ!」と叫んだときだ。)


すごく好きな言葉なのですが

昨日、「3匹のこぶた」のことを書いて思い出したので

今日はこのことについて書きます。


ある偉い方が

「今の状況や将来に危機感を持っているのは大手で

 個人塾は危機感もなければ変わろうともしない。」

っておっしゃってて、なるほどな~って思った。


われわれはわらや木の家で「怖いものなんかないよ」って威張っていても

オオカミがやってきたらイチコロだろう。

大手はレンガの家をせっせと作り

高い塀まで準備しようとしているかもしれない。

「自然の風が一番」とか言ってると

窓からオオカミが入ってくるかもしれない。



「オオカミが来る」「オオカミが来る」って危機感もって

どんどん体質がよくなって

強くて大きくなっていったら

それで実際、状況が変わって


「オオカミなんか本当は来ませんでした、

ただの思い過ごしでした」っていうのでも全然かまわないんじゃないだろうか?



「オオカミが来るぞ!」ってわめき散らして

頑丈なレンガの家を作って

結局オオカミなんか来なかったじゃないか、って

お前はオオカミ少年かって言われても

そこには強い塾が残るんじゃないかな。



かなりこじつけだけど

今日も自分の中で

「オオカミが来る」「オオカミが来る」って

ひとりあせって急いでいます。


まあ、だけど人はそんなこと思わなくていいと思います。



では。








書いている人

田邉 亨 塾長

滋賀県出身、ニューヨーク市立大学及びぺンシルバニア州立大学で学び、その後大手国際特許事務所、学習塾を経て、現在は彦根市でりんご塾を5教場運営している。2010年より、りんご塾として算数オリンピックに参戦、2014年に小3部門で金メダルと長尾賞を受賞。
2017年は小6部門と小3部門の2冠を達成し、現在は彦根市を中心に幼児から小学6年生までを集め算数とそろばんに特化した塾を展開中。長年、沢山の児童を指導してきた経験から、早い段階での算数の教育の重要性や、算数好きなお子様を育てる家庭のあり方・関わり方等についても全国で講演会を行っている。著書多数。

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