「そろばん老僧」川那邉願了の石碑完成 滋賀・草津
滋賀県草津市川原2丁目の最勝寺の第10、12代住職で、「そろばん老僧」として慕われた川那邉願了(がんりょう)(1801~74年)の功績をたたえる石碑がこのほど、同寺の境内に建てられた。明治期から140年越しの懸案で、地元住民とともに祝った。
同寺は室町期の創建とされる。川那邉は僧職の傍ら多くの子弟にそろばんを指導し、地元で「そろばん老僧」と呼ばれ親しまれた。医学や華道にも通じ、郷土の偉人として知られている。
そうした功績を後世に伝えようと、明治期の中頃には第13代住職の依頼で川那邉と同じ旧栗太郡出身の教育者北川静里(1841~1902年)が遺徳をしのぶ文章を書き残した。それを基にした石碑が計画されたが資金面で折り合わず、実現しなかったという。
今回の建碑は、念願していた先代住職の23回忌を今春迎えるのに合わせ、第18代の現住職吉武昭隆さん(70)が「今やらなければ」と昨年から着手。北川作の碑文を刻んだ高さ約2メートルの石碑を4月に完成させた。27日の法要では、檀家(だんか)ら約80人と建立を祝った。
吉武さんは「そろばんだけではなく、川那邉願了の遺徳は多岐にわたる。門徒をはじめ、多くの人に再評価をいただく機会になれば」と話している。
京都新聞 5月12日(月)10時19分
同寺は室町期の創建とされる。川那邉は僧職の傍ら多くの子弟にそろばんを指導し、地元で「そろばん老僧」と呼ばれ親しまれた。医学や華道にも通じ、郷土の偉人として知られている。
そうした功績を後世に伝えようと、明治期の中頃には第13代住職の依頼で川那邉と同じ旧栗太郡出身の教育者北川静里(1841~1902年)が遺徳をしのぶ文章を書き残した。それを基にした石碑が計画されたが資金面で折り合わず、実現しなかったという。
今回の建碑は、念願していた先代住職の23回忌を今春迎えるのに合わせ、第18代の現住職吉武昭隆さん(70)が「今やらなければ」と昨年から着手。北川作の碑文を刻んだ高さ約2メートルの石碑を4月に完成させた。27日の法要では、檀家(だんか)ら約80人と建立を祝った。
吉武さんは「そろばんだけではなく、川那邉願了の遺徳は多岐にわたる。門徒をはじめ、多くの人に再評価をいただく機会になれば」と話している。
京都新聞 5月12日(月)10時19分