算数オリンピックのパイオニア 個別指導のりんご塾

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りんご塾通信

ひとりひとりドアのところで

受験生の背中を見ていると泣きそうになる。

明日が試験で「ありがとうございました」って言って帰っていく

その後姿を毎年眺めている。

定点観測みたいな職業だと思う。



そんなに長いキャリアじゃないけど

毎年その子との日々を思い出す。

私の塾はひとりひとり来る時間も帰る時間もばらばらだから

ひとりひとりドアのところで

「さよなら」って言って帰る。


ある子には小学6年のときむちゃくちゃ怒ったな~とか

彼は5年のときから来てくれてて何度も引越しに付き合ってもらったな~とか

この前の夏から来て心配だったけどホントまじめにがんばったな~とか

いろいろ情景とかも思い出す。



ドアに立っている人が好きなのかもしれない。



今日も生徒がインフルエンザで休んでいた。

私も小学生のときにはよく風邪で学校を休み

ずっと家で寝ていた記憶がある。

毎年そういうことはあった。



夜フトンから顔だけ出してテレビの『暴れん坊将軍』とか見てたら

父が帰ってきて「どうもないか?」と聞いたものだ。

上着を着たまま、弁当箱を手にしたまま。

いつも決まって早く帰ってきてくれたことに今日気付いた。



父は毎日残業で遅かった。

だけど私が学校を休んだりした日は早く帰って来てくれた。



毎年入試の前後は雪が降る。

今年は暖冬で雪なんかほとんど見なかったけど

なぜか今日は降ってる。

もちろん積もらないだろう。

けれど風は強くて気温は低い。


そんな屋外へ平気な顔をして出て行く受験生を見ていると

ホント頼もしく思う。


単純に「寒くないのか?」って思うけど

彼らは自分の意思で塾を後にする。




ああ、なんて仕事だって思うけど

大好きな仕事だ。







書いている人

田邉 亨 塾長

滋賀県出身、ニューヨーク市立大学及びぺンシルバニア州立大学で学び、その後大手国際特許事務所、学習塾を経て、現在は彦根市でりんご塾を5教場運営している。2010年より、りんご塾として算数オリンピックに参戦、2014年に小3部門で金メダルと長尾賞を受賞。
2017年は小6部門と小3部門の2冠を達成し、現在は彦根市を中心に幼児から小学6年生までを集め算数とそろばんに特化した塾を展開中。長年、沢山の児童を指導してきた経験から、早い段階での算数の教育の重要性や、算数好きなお子様を育てる家庭のあり方・関わり方等についても全国で講演会を行っている。著書多数。

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