算数オリンピックのパイオニア 個別指導のりんご塾

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りんご塾通信

「家塾」をつくる 2

実は今度移転する塾は建物としてすごくグレードが高いのです。

今いるところと比べて。

しかも家賃が高いのです。



それが何を意味するかってことははじめわからなかった。

はじめは「そんな高い家賃、払えるわけないじゃないか」だった。

次に「払えなくなったら、また戻ればいいか」になった。

そして気づいた。

もう、戻れないんだってことに。


商売としては戻れないってことだ。

グレードを上げたら下げることはできない。

それはお客さんが納得しない。

「今までのやり方は失敗だったってこと?」ってなる。



グレードを上げるってことは発展することで

「今までのやり方は正しかった」っていう印象を与える。

誰も建物で塾を選ぶわけじゃないだろうけれど

「来月からもうちょっと家賃の安いところに引っ越します」って言われたら

そりゃ、生徒も保護者も「え~!」って思うだろう。



だからもう後戻りできない。

死ぬ気でやるしかない。

家賃は4倍になる。

「やっぱ、戻ります~」っていうのはありえない。



そのうえ今まで「これはいい!」って思ってた

「駅前」という立地を捨てることになる。

そう決めたとたんに電話がかかってくる。

「あの~、電車で通わせたいんですが~」

けれど仕方ない。

駅前が有利なのかそうでもないのか

そんなことはわからない。

どうして大手が駅前ばかり塾を作るのかもわからない。



とにかく「捨てる」ということだ。

集団の塾で教えてもらっていて

「授業」を捨てて自分なりの個別指導を始めた。

教えてもらったことと反対のことをした。



授業がいいから塾に人が集まるということを選択しなかった。

今は成績が上がるから人が集まる塾を作ろうと思ってます。



成長すること、前進することが大切だと信じています。

けれど引き返せないと思ってます。

それができると思っているのは本人だけだと思う。



っていうか全く別の塾をはじめるみたいなものです。

今までのをやめて

新しい塾をはじめるってことです。

舟を乗り換えるってことです。

今まで乗っていた舟は

離れていって見えなくなります。



では。





書いている人

田邉 亨 塾長

滋賀県出身、ニューヨーク市立大学及びぺンシルバニア州立大学で学び、その後大手国際特許事務所、学習塾を経て、現在は彦根市でりんご塾を5教場運営している。2010年より、りんご塾として算数オリンピックに参戦、2014年に小3部門で金メダルと長尾賞を受賞。
2017年は小6部門と小3部門の2冠を達成し、現在は彦根市を中心に幼児から小学6年生までを集め算数とそろばんに特化した塾を展開中。長年、沢山の児童を指導してきた経験から、早い段階での算数の教育の重要性や、算数好きなお子様を育てる家庭のあり方・関わり方等についても全国で講演会を行っている。著書多数。

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