算数オリンピックのパイオニア 個別指導のりんご塾

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りんご塾通信

勉強の家~『大工よ、屋根の梁を高く上げよ』

12月に感じたことはベテランになったらいけないってことだ。

例年通りこの時期は~っていうのをなくそうと思っている。

昨年と同じことはしない、ってことだ。

つまり来年から。




ベテランになるってことは世界が広がってないというか

規模が大きくなってないということだって気付いた。

新しいことをはじめたらいつでも素人だし初心者だ。

この春からも2つは初心者になろうと思ってる。



ひとつはもう動いてる。

もうひとつは1月に動く。



生徒募集はやっとわかってきた。

今までは何もしていなかったのと同じだと思ってる。



ところで昨日の「塾の挑戦~学力向上 魔法の杖」

『15年の回り道~塾という仕事』

という記事はためになった。



11月まではカッコつけてたのかもしれない。

神様が気付かせてくれて感謝している。

そうしたらすべてが変わった。

私の意識が変わり

行動が変わり

結果が変わった。



結果が出るのに3ヶ月かからなかった。

2ヶ月目からさっそく結果が出た。

いや、来月からも結果を出し続けたい。

営業をやっていたときは今日の努力は3ヵ月後の結果にあらわれたものだった。

けれど塾の仕事というものはもっと早く結果があらわれるって思った。


例えば生徒さんをひとり預かるというのは

ひとつの現場を任されるってことだと思う。

(建築の仕事をしていたわけではないが)

学力(学校の成績)という一軒の家を建てる仕事を任されていると考えている。



家というのが人生のなかでも最も大きな買い物のひとつであるように

塾を選んで預けるということは親としては重要な仕事だと思っている。

(もちろん塾には入れる必要ない、という方はスルーで)


生徒はそれぞれ大工なのかもしれない。

講師や塾長は現場監督。

監督を人に任せる場合もあるでしょうね。

建築材料を正しく供給し

道具の使い方も正しく教える。

「勉強の家」だ。



私は新しく入ってきた生徒がいると初めのテストか

2回目のテストでは劇的に点数を上げなければならない

と思っています。

これは建築でいうところの「棟上」だと思ってます。

壁も何もなく骨組みだけが出来上がる。

昔、サリンジャーの小説で『大工よ、屋根の梁を高く上げよ』っていうのがあって

なんじゃ、このタイトルは?って思っていたけれど

今はいいタイトルだなって思う。



新しく入ってきた生徒の成績を劇的に上げて

これから建てる家の骨組みを示すってことだ。

ひとつのイメージが出来たらあとは同じように

他の教科も成績を上げてもらう。




建設中の家を見るとウキウキする。

近所にも建築中の物件がある。

今日は初めての雪。

あたりは真っ白になった。

建物も白くなっていた。


けれどもう時期的なことは計画済みなので

今は家の外壁は出来てしまっている。



いま、大工さんは家の中の作業だ。

雪が積もっても関係ない。

作業は続けられる。



けれど常に棟上の日のことを思い出して

梁を見上げて勉強してもらえるようにしたい。

私は「勉強の家」というイメージで塾をしている。





書いている人

田邉 亨 塾長

滋賀県出身、ニューヨーク市立大学及びぺンシルバニア州立大学で学び、その後大手国際特許事務所、学習塾を経て、現在は彦根市でりんご塾を5教場運営している。2010年より、りんご塾として算数オリンピックに参戦、2014年に小3部門で金メダルと長尾賞を受賞。
2017年は小6部門と小3部門の2冠を達成し、現在は彦根市を中心に幼児から小学6年生までを集め算数とそろばんに特化した塾を展開中。長年、沢山の児童を指導してきた経験から、早い段階での算数の教育の重要性や、算数好きなお子様を育てる家庭のあり方・関わり方等についても全国で講演会を行っている。著書多数。

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