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りんご塾通信

興行とはこうやってやるんだよ、って教えてもらった気がする~亀田興毅の勝利に学ぶ

昨日は夜にボクシングの試合の結果を見て

「おめでとう」と書いた。

一夜明けて新聞もテレビもすごい報道だ。

「判定に疑問が残る」と。



この試合は始まる前から話題だった。

勝っても負けても興行的には成功すると書いていた人もいた。

勝ったら年末には初防衛戦

負けてもリベンジ戦。

どう転んでも話題になり注目される。



しかし結果は勝利して、判定の疑問。

朝からテレビでも新聞でもその話題だ。

タイトルを獲っただけならニュースは今日でおしまい。

週末にもう一回やるだけだ。



けれど疑問の判定となるとこれはしばらくはこの話題が続くだろう。

週刊誌も必ず書いてくるだろう。

すんなり勝ったり、負けたりするより

一番話題としては長く続くだろう。


一応書いておくと

私はボクシングのタイトルには全く興味はなく

ボクシングのことにも全くの素人です。

私はだから判定がおかしかったのかどうなのかということには

関心はないし、判断もできません。



私は最後の2分間の試合を見て

その後のリングでの表彰の場面を見て

素直に感動しました。

人の成功にどうこう言うつもりはまったくありません。



しかし私はこの試合には学ぶべきところが多かったと思います。

今マスコミやネットで騒いでいるこの状況は

興行主にとってはもっとも喜ばしい状況ではないでしょうか。

次回の試合は「もう見ない」と言う人は少ないのではないでしょうか?



なぜなら判定に不満を漏らしたファンは

亀田選手に対して不満を言っていたのではなく

その後ろでお金儲けしている人々に対して不満を抱いていた気がするのです。


「今回は彼のためにも負けたほうがよかった」という意見は

明らかにおかしい。

勝ち負けというのが興行主側で操作できるということを

暗に示しているかのような発言だ。



「亀田選手は悪くない、悪いのはその後ろの商売人」



この構図は今まで日本人が慣れ親しんだものだ。

人類共通のものなのかそれとも日本独特のものなのか

それはわからないが

歴史を中学生に教えていても

何度も何度も繰り返し出てくる構図だ。



そうなのか、こういう風に人はこの構図を利用するのか。

騒げば騒ぐほど得をするのは誰かを考えると

この記事を書いていることがバカらしくなる。

もちろん悪い気は全然しないのがまたうまく出来ている。



それでもやはり彼がタイトルを獲ったのは事実だ。

「感動」に引きずられて感情的にもならない。

次の試合に興味があるかと聞かれれば

「全くない」と答えるだろう。



けれど彼の勝利は素直に祝福したい。



書いている人

田邉 亨 塾長

滋賀県出身、ニューヨーク市立大学及びぺンシルバニア州立大学で学び、その後大手国際特許事務所、学習塾を経て、現在は彦根市でりんご塾を5教場運営している。2010年より、りんご塾として算数オリンピックに参戦、2014年に小3部門で金メダルと長尾賞を受賞。
2017年は小6部門と小3部門の2冠を達成し、現在は彦根市を中心に幼児から小学6年生までを集め算数とそろばんに特化した塾を展開中。長年、沢山の児童を指導してきた経験から、早い段階での算数の教育の重要性や、算数好きなお子様を育てる家庭のあり方・関わり方等についても全国で講演会を行っている。著書多数。

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