算数オリンピックのパイオニア 個別指導のりんご塾

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りんご塾通信

やっぱり月は追いかけてくる。


今日は1日子守りでした。

息子と眠っている娘といっしょに王将へ行きました。

息子は皿うどん。ベビースターラーメンに八宝菜がのっているやつ。

私はギョウザ定食。王将のギョウザが大好きだ。



夕暮れまで相手して

夕ご飯のあとは息子が「手・足・口病」だろうと思って救急病院へ。

「そうですね」ということだったけど薬はないそうです。

ほおっておけば治るそう。

ひどい子は大変なことにはなるけれど。



帰り道、満月に向かってずっと車を走らせました。

「石投げたら、落ちてくるな~」と息子。

「落ちてくるやろね~」と私。



途中、月はどこかへ隠れた。

月があってよかったなって思う。

月がなくても人類は誕生していたのかもしれないけど

昼間に太陽が照らし、夜には月が輝くのは素敵だ。

月にまつわる話がたくさんあって

文化の一部だ。

「竹取物語」なんてすごくいい。

かぐや姫がお別れのとき不死の薬をくれる。

そんなものいらないってことで帝に献上する。

帝も生きててもしょうがないしって山のてっぺんに返せと言う。

燃やしたら白い煙があがりフジの山って言うようになったってすごい素敵だ。

それに電気がなかった頃は月明かりが頼りだった。

月がなければ夜は本当の闇だ。

多くの詩も生まれてなかった。

中也の「メルヘン」も「湖上」も成立しない。

堀口大學も詩集の名前を変えなきゃいけない。

アメリカのアポロ計画もなかったろう。

月という目的地があったから計画が出来た。




家の前まで来ると目の前に大きな月が見えた。

「お、月がまたでたぞ」と私。

「ずっと追いかけてくるな~」と息子。

けれどもう眠っていて寝言のようだった。


眠っている息子を抱えて車をおろした。

2階に上げてベットに寝かせた。

窓から月明かりがふりそそぐ。

やっぱり月は追いかけてくる。


書いている人

田邉 亨 塾長

滋賀県出身、ニューヨーク市立大学及びぺンシルバニア州立大学で学び、その後大手国際特許事務所、学習塾を経て、現在は彦根市でりんご塾を5教場運営している。2010年より、りんご塾として算数オリンピックに参戦、2014年に小3部門で金メダルと長尾賞を受賞。
2017年は小6部門と小3部門の2冠を達成し、現在は彦根市を中心に幼児から小学6年生までを集め算数とそろばんに特化した塾を展開中。長年、沢山の児童を指導してきた経験から、早い段階での算数の教育の重要性や、算数好きなお子様を育てる家庭のあり方・関わり方等についても全国で講演会を行っている。著書多数。

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