オオカミとヒツジ 1
塾の利益率の高さはやっているものならすぐにわかる。
特に個人塾の場合はだ。
料金が自分の人件費になる率が高いからそう感じることになる。
そして単価がそこそこで利益率が高いものだから
あまり工夫しなくてもしばらくはやっていける。
しかし一般的にそういう業界というのはすぐに競争がはげしくなる。
そして必ず値段が下がる。
このような高い利益率を保てるのはあと何年くらいだろうか?
ずっとこのような状況が続くわけがない。
大手の無料講習会が暗示している。
利益率はかなり下がるはずだ。
おそらく今の半分くらいにはなる。
それに対して
独自のものを提供するべきだ、とか
良いものを適正な価格で、という考え方がある。
良いものを適正な料金でっていうのは一体誰にとって適正な料金なんでしょうか。
提供する側の「適正な料金」という気がしてならない。
携帯電話の1万円の機種と
塾の授業料の1万円は同じ価値にはとても思えない。
自分の授業に自信がないとかあるとかの話ではなく
なんの進歩もない授業をしていても1万円。
かたや最先端の技術を結集して1万円。
携帯電話の1万円の中には
それに携わる企業の想像できない創意工夫とコストダウンが含まれている。
私は時々思うことがある。
関心を持って工夫しようって思うことの多くは
もしかしたら「延命措置」じゃないのかって。
こうすれば生徒がもっと集まりますよ
こうすればコストが削減できますよ
あなたのここを変えればもっと売り上げが伸びますよ・・・
これらはもうすでにある商売で
それで上手くいった例に自分を近づけるようにしているだけにすぎないんじゃないか、
と思うのです。
自分では創意工夫をしているつもりでも
単なる延命の努力にすぎないんじゃないか、
そりゃ、難しいに決まっていますよね。
それか、言葉は悪いのですが
オオカミがうろうろしている中で
ヒツジがどうやって生きていくのか
そればっかり考えているようで
もっと別の生き方をしようと考えています。
その2を書く予定はしています。
では。