算数オリンピックのパイオニア 個別指導のりんご塾

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りんご塾通信

ところでどうして私は塾をやっているのか?

私が初めて塾でお仕事をさせていただいた時のことを今でも覚えています。

集団授業のクラスについていけない生徒に数学を教えるというものでした。

彼女は中3になったばかりでもうその塾へは2年間通ったことになります。

しかし分数も理解していなかったし

計算の順序もわかっていませんでした。

当然、数学の点数はひどいもので数学が大嫌いだったそうです。


私は彼女の状況がすぐにわかったのでとりあえず小学校の範囲から教えなおしました。

そんなに難しいことではないのです。

ただ順を追ってやればいいのです。

授業が終わったとき、彼女は満面の笑みを浮かべて「ありがとうございました!」といいました。

次回彼女に会ったときには友達を連れてきていました。

どうやらその友達も数学が怪しいらしい。

それから来る日も来る日も私は数学を教えました。



つまづいた子には個別で教えてあげるのが一番だな~とそのとき思いました。

私はそのとき「個別指導」という言葉やシステムの塾を知りませんでした。



集団授業では理科を受け持っていましたが

授業が終わってからは個別にできない生徒を見ることにしました。

それこそ5教科すべて教えました。

もちろん残業代などはつきませんでした。

私はただその状態をほおっておくことができなかったのです。



別に連立方程式や解の公式を知らなくても

この世の中を生きていくことはできます。

けれど「勉強はさっぱりわからない」という思いのまま成長して欲しくありませんでした。



「勉強はあんまり出来なかったけれど、塾の先生に教えてもらって

 数学だけはわかるようになったぞ」って思えるようになって欲しかった。

その彼らの「わかる」とか「できる」というレベルはたとえ低くてもいい、

ただ彼らに「やれば出来た」という体験をしてもらうことが非常に大切だとおもいました。



一斉授業の塾は1年で辞めることになりました。

そして自分の塾を始めたのですが

前の塾で「やれ」と言われたことのすべて逆をしました。

徹底的に逆をしました。

そうすると生徒達の笑顔をたくさん見ることが出来るようになりました。



私は「個別指導」という言葉も知らずに自分の塾を始めました。

やっていて周りの人が「それは個別というんですよ」と教えていただいた。

呼びかたは重要ではありません。

そして形式すら本当は重要ではありません。



今回、私の塾は個別とも呼べないようなシステムをとることになりました。

すべてはわからないことをわかるようにするためです。

生徒の成績をあげ、志望校に合格させるためです。




私のところが塾と呼ばれなくてもいいです。

いっしょに勉強しましょう。

目標にむかって。



またよろしくお願いいたします。


書いている人

田邉 亨 塾長

滋賀県出身、ニューヨーク市立大学及びぺンシルバニア州立大学で学び、その後大手国際特許事務所、学習塾を経て、現在は彦根市でりんご塾を5教場運営している。2010年より、りんご塾として算数オリンピックに参戦、2014年に小3部門で金メダルと長尾賞を受賞。
2017年は小6部門と小3部門の2冠を達成し、現在は彦根市を中心に幼児から小学6年生までを集め算数とそろばんに特化した塾を展開中。長年、沢山の児童を指導してきた経験から、早い段階での算数の教育の重要性や、算数好きなお子様を育てる家庭のあり方・関わり方等についても全国で講演会を行っている。著書多数。

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