算数オリンピックのパイオニア 個別指導のりんご塾

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りんご塾通信

『月へ人間を飛ばそう』


今日は子供と本屋と図書館へ行った。


本棚の前に立ち、ページをめくるとアイデアがあふれ出す。


あふれ出るアイデアを処理しきれるだろうか?


10個あるアイデアのうちひとつでも実現したい。


アイデアやビジョンには質量がなく


無制限にいろいろなことを考えることができる。


それを現実の世界に持ち込もうとすると


ガードレールに車を擦り付けるような感じで


なかなか邪魔されて実現できない。


こちらにはしっかりと質量がある。




けれど人類は月まで行ったんだから


私が思いついたアイデアぐらい


きっと実現できるはずだ。



中学生に「アポロ計画」の話をすると


すぐに「あれってほんまはウソなんやろ」って言う。


決まって言う。


こっちは決まって「しゃべる気なくすぜ、お前ら」って言う。


「行ったとか行かなかったとかどうでもいいことじゃないか。


スペースシャトルが飛んでるのはそのおかげだぞ。


だいたい『月へ人間を飛ばそう』って考えるところがすごいじゃないか


むちゃくちゃじゃないか」




私はいつも思う。


ロケットエンジンの研究をして


高く飛ばせるようになったから月へ行けたのではなくて


月へ行こうと思ったから高く飛ばせるようになったんだって。




月を見るたび


アポロ計画を思うたび


自分の小ささと


発想の貧困さに


嫌気がさします。




書いている人

田邉 亨 塾長

滋賀県出身、ニューヨーク市立大学及びぺンシルバニア州立大学で学び、その後大手国際特許事務所、学習塾を経て、現在は彦根市でりんご塾を5教場運営している。2010年より、りんご塾として算数オリンピックに参戦、2014年に小3部門で金メダルと長尾賞を受賞。
2017年は小6部門と小3部門の2冠を達成し、現在は彦根市を中心に幼児から小学6年生までを集め算数とそろばんに特化した塾を展開中。長年、沢山の児童を指導してきた経験から、早い段階での算数の教育の重要性や、算数好きなお子様を育てる家庭のあり方・関わり方等についても全国で講演会を行っている。著書多数。

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