久しぶりに迷路の効用
アンケートを読ませていただいてます。
ありがとうございます。
いままで勉強に劣等感を持っていた生徒さんが
迷路教材を使うことによって自信を取り戻すことがあります。
そもそも迷路やパズルを解くのに知識は必要ない場合が多いです。
クロスワードや漢字系のパズルはかなりの語彙を要求しますが
それ以外はジョギングみたいなものです。
いきなりフルマラソン走れって言われても無理ですが
10分程度のジョギングなら誰でもできる。
そしてしだいに時間や距離を伸ばしていく。
勉強の出来ない子は知識の積み重ねがない子だと考えると
今やっていることは非常にしんどい。
もう絶対に無理、って思ってしまう。
そういった子に対するはたらきかけのひとつに私は迷路を選んだ。
知識というものがいらない、あるいは口頭で説明してすぐに理解できるほどのことで
長い時間取り組めるものを提供する。
「僕だって集中したい」「あいつみたいに問題を解いてみたい」
そういった欲求に応じることができる。
集中し始めるとそういったことを忘れてしまうだろう。
もともとはじめの動機などどうでもよくなる。
小さいながら迷路を克服した。
次の迷路も克服した。
なんだ意外にオレって天才?
そうやって失った自信を取り戻させる。
というのが通常考えられることだが
私はそれにさらに加えてみようと思っている。
迷路を解くことによってひとつの知識または能力を身につけさせるというものを。
迷路を解くことだけでもいいのだが
そこで約分を覚える
ローマ字を覚える
漢字を覚える
それのほうが絶対にいいと思ってます。
なぜなら普通の迷路ではちっとも学力は上がらないからだ。
私の仕事はあくまでも生徒の学力を上げること。
理想をいえば迷路とパズルで算数を教えること。
しかも今考え付いたのは「無料で」ってことだ。
もちろんボランティアではない。
インターネットでの情報が無料であることと同じ仕組みでだ。
あとはやるだけだ。
たくさんのハードルがあるけれど
ゴールが見えているので必ず到達できる。
110Mハードルのスタートラインに立ったことがありますか?
一台目のハードルのなかに10台すべて入って見えます。
そしてその先にゴールのテープが見えます。
1台目が一番高く見えます。
けれど本当はどれも同じ高さです。
一台目のハードルを何とか越えてみたい。
勉強の出来ない生徒には1台目のハードルを迷路にしてあげよう。
2台目以降を普通の教材にすればいい。
迷路で算数を教えるというのはそういうことです。