算数オリンピックのパイオニア 個別指導のりんご塾

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りんご塾通信

コピーライターの話

何年か前のたしか灘中学(開成ではなかった)の国語の問題に

コピーライターの話があってすごくいいこと言ってるんですよね。

(今、手元に問題がないのが残念。あとで教室行ったら引用したい。)



筆者の若いころに師匠がいて、

徹夜して仕上げた原稿二つを見せるんです。

そしたら師匠はその原稿を破って言ったんです、

テクニックに酔ってるだけで何も伝わっていない、みたいなことを。



つまり売るべきは商品なのに

自分のコピーライターとしての腕前を披露しているにすぎず

もっと言うと表現のための表現みたいな、

本当なら言いたいことがあっての表現のはずなのに

商品を題材に自分を売ってるだけ、っていうことなんですよね。






ところで作品が出来ないってことは

これは言いかえると伝えたいことが弱いってことなんですよね。

伝えたいことが最優先でテクニックなんて手段でしかないんだから

作品のクオリティなんて関係なくとにかく出すってことが大切なんじゃないでしょうか。

出せるクオリティじゃないっていうのは

何を優先して考えているかですよね。







昨日、下記のブログを読んで素晴らしいなっておもったんです。

クリエイターが「構成」を学ぶために読むべき10冊の小説(前編)(2009-05-26 – りんごアンテナ日記)

クリエイターが「構成」を学ぶために読むべき10冊の小説(後編)(2009-05-26 – りんごアンテナ日記)

現場の第一線で働いてる方が

こんなに素晴らしいヒントを毎日どこかで書いているってことが素晴らしいって思ったんです。

こういう基本的なことって意識することであって人から学べることかどうかわかりませんが

これを読んで一番に感じることは

「さあ、創作しよう」ってことです。

創作のためのヒントを得たらそれを学ぶかどうかなんてどうでもよくて(どうでもよくないか)

もっとも大切なことは自分の作品をつくることです。




私はかつて詩を書きたいと思って書いていた時期があったのですが

とある画廊の主人に見せた時

「だめよ、あんた、こんなもの書いていたら」

ってコテンパンにやられたことがありました。


その主人は40歳くらいのアマチュア画家が持ち込んだ絵を見せて

ひとまわり若い画家と一緒に言ったんです、

「この年でこういう作品を描いていたらダメなのよ。」

その絵は技術を10分の1くらいにしたダリみたいな絵で

暑苦しい色と構図でした。

見ていても何を伝えたいかもわからなかったし

自分の世界に酔っているだけという絵でした。



「もっと素直にならなきゃ。

 年とったらこういう絵を描く人になるわよ。」

それから私は単純なものを書くようになり

当時、まだあったNY日米新聞に何度か詩や短編を掲載してもらえるようになりました。




とにかく出すことだと思います。

出版されるかどうかは出版社が判断することであって

作者の仕事ではないんです。

私は今2冊目を書いているところですが

2冊目を出せるかどうかなんて世間の都合ですよね。

書くか書かないか、出すか出さないかは私の都合で

それが売れるか、どう評価されるかはそれはわかりません。

(ということで2冊目がでたらよろしくお願いいたします。)



今、私はYouTubeで中学受験算数の問題(今は計算問題のみ)を

10タイトルアップしました。

これって露出がおかしかった

髪の毛がボサボサだったりするのですが

とにかく伝えたいことを伝えようということでやっています。

算数のテクニック的なことを解説していても

本質はそんなところにないっていうのがわかるでしょうか。




蛍光灯がホワイトボードに反射していようがいまいが

そんなことは小さなことで

(そのつど学んで良くする努力はしますよ、もちろん)

行動することが大切なんです。

年をとると言い訳だけがうまくなって

ハードルはどんどん上がっていきます。

過去に比べたら高くなっているのですが

「今」が一番障壁が低い時です。

だから「今すぐ行動」でしょう。














書いている人

田邉 亨 塾長

滋賀県出身、ニューヨーク市立大学及びぺンシルバニア州立大学で学び、その後大手国際特許事務所、学習塾を経て、現在は彦根市でりんご塾を5教場運営している。2010年より、りんご塾として算数オリンピックに参戦、2014年に小3部門で金メダルと長尾賞を受賞。
2017年は小6部門と小3部門の2冠を達成し、現在は彦根市を中心に幼児から小学6年生までを集め算数とそろばんに特化した塾を展開中。長年、沢山の児童を指導してきた経験から、早い段階での算数の教育の重要性や、算数好きなお子様を育てる家庭のあり方・関わり方等についても全国で講演会を行っている。著書多数。

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