解答用紙は「手紙」
今、小6が最後の模試を受けている。
今更だが「もっと丁寧に書け」と注意した。
こんなこといっても「はあ?」と言われたが
解答用紙は採点する人に出す「手紙」だ。
「私を合格させてください」という手紙だ。
合否を決めるということは究極的には
あなたをコミュニティーに入れるかどうかを
決めるということだ。
すいません、あたり前すぎて。
私はいつもアルバイトをさがす若者に対して思う。
時給がいくらだとか、休憩時間がどうとか、
仕事が楽かどうかとか、
そういった末梢的なことなんかどうにでもなることだ。
仕事ぶりを見せてから交渉すればなんとでもなる。
仕事をするということは同じ時間を共有することだ。
同じ目的のために力を尽くすことだ。
コミュニティーの一員として受け入れるかどうかを試験官は見ている。
それがたとえペイパーテストでも面接でも
中学入試でもアルバイトの面接でも
就職試験の最終面接でも
伝えることはただひとつ、
「私はあなたといっしょにいたい」
これだけだ。
言葉を人に送るということは
ほとんどの場合、ラブレターを書くことと大差ない。
面接官をまえに緊張するのは
告白をするときにドキドキするのと同じだ。
たったひとつ、
自分を受け入れてくれるのかどうかという答えしかないからだ。