算数オリンピックのパイオニア 個別指導のりんご塾

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りんご塾通信

オレンジジュース・テスト

最近、冬期講習で忙しい~~~とか言ってるけど

やっぱり細切れの時間で本とか読むんですが

もう最高に面白くって

『コンサルタントの秘密』G・M・ワインバーグの本なのですが

(翻訳が強烈ですけど、そんなの気にしません。よくぞ訳してくれた!)

オレンジジュース・テストというのがあります。


これはたとえばどこかのホテルに会場を頼むときに

朝7時から会議をやりたいんだけど、その朝食に搾りたてのオレンジジュースを出して欲しいんだ、というテストです。

それで人数は700名です、って告げる。

そのときホテル側は「それは無理です」と言ってもダメで

「わかりました」と安請け負いしてもダメという話です。


朝の7時に700人に搾りたてのジュースを出すとすれば

それなりの人数がそれなりに早く起きてこないといけません。

缶ジュースを出したりしてごまかしてもいけません。

それはすぐにバレるのです。

ですから通常の料金では無理なのが普通です。

どちらの答えもテストには不合格で

正しい答えは、それは可能ですが、料金は余計にかかりますよ

と告げることです。



もちろん私は塾の話として読んでいます。

お客さんが問い合わせでいろいろ質問されますが

そのときに自塾のメニューに合っていなかったら

無理して引き受けたらいけないし

詳しく話も聞かずに断るのもいけないんだと思います。



そのサービスをするには追加料金としていくらかかりますよ、

とはじめに告げることができればいいのです。

その料金が高すぎると思うようなお客さんなら

やはりご縁がなかったとあきらめるべきだと思うのです。


特別のことをするには特別の料金。

教育のことになるとなんでも無料のサービスになりがちだけど

無料のままで続けていると疲労してきますからね。




あたりまえのことなんですが

言い出しにくいところがあります。

けれど「これはオレンジジュース・テストなんだ」と思えば

正しい答えを言えるかもしれません。




では。





書いている人

田邉 亨 塾長

滋賀県出身、ニューヨーク市立大学及びぺンシルバニア州立大学で学び、その後大手国際特許事務所、学習塾を経て、現在は彦根市でりんご塾を5教場運営している。2010年より、りんご塾として算数オリンピックに参戦、2014年に小3部門で金メダルと長尾賞を受賞。
2017年は小6部門と小3部門の2冠を達成し、現在は彦根市を中心に幼児から小学6年生までを集め算数とそろばんに特化した塾を展開中。長年、沢山の児童を指導してきた経験から、早い段階での算数の教育の重要性や、算数好きなお子様を育てる家庭のあり方・関わり方等についても全国で講演会を行っている。著書多数。

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