算数オリンピックのパイオニア 個別指導のりんご塾

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りんご塾通信

一番易しい問題が一番難しい問題





一番易しい問題が一番難しい問題になってしまった。


「ローマ字」では一番やさしい導入の問題のレベルが


実は「ひらがな」では一番むつかしいレベルということになる。


「ローマ字」のときでもビルの屋上からロープで下へ下へおりていった気がしたけど

今度はさらに下へおりないといけない。

あれが最低レベルだと思っていたのに!





忘れてはいけないことは


そんな子供でも複雑な物語を理解するし


多彩な感情を持っている。


3,4歳でも私と何もかわらない。


表現できる言葉の数と経験の違いだけのような気がする。




言えることは「全力で作る」ということだ。


なめちゃいけない。


「ひらがなでしょ、まあ、まあ、そんなにがんばらなくてもいいんじゃないですか」じゃない。



すべての力を出し切ることだ。


文字をあやつる大人にとってはバカバカしくてやさしくてあたり前でも


初めて学ぶ子にしてみたら


すごい壁で


真剣勝負かもしれない。



「え~、うちは自然におぼえましたよ」



自慢話をしているのではない。



自然に覚える子は自然に覚える。



何でもそうだ。



そんな半径10メートル以内の話をしているんじゃない。


出来ることと教えること


教えることと教材をつくること


それらのあいだには距離がある。



椅子の硬い座り心地


机の平らなこと


鉛筆の芯の匂い


白い紙の白さ


消しゴムの消しカス


先生の赤ペンの自由闊達な曲線


足をぶらぶらさせながら


ゆっくりとゆっくりと


鉛筆を動かしていく


紙にこすれる鉛筆の音


誰かが筆箱を床に落とす音が聞こえる


先生が黒板に何か字を書いている


きれいな字だ


美しい文字だとぼんやりと思う。

書いている人

田邉 亨 塾長

滋賀県出身、ニューヨーク市立大学及びぺンシルバニア州立大学で学び、その後大手国際特許事務所、学習塾を経て、現在は彦根市でりんご塾を5教場運営している。2010年より、りんご塾として算数オリンピックに参戦、2014年に小3部門で金メダルと長尾賞を受賞。
2017年は小6部門と小3部門の2冠を達成し、現在は彦根市を中心に幼児から小学6年生までを集め算数とそろばんに特化した塾を展開中。長年、沢山の児童を指導してきた経験から、早い段階での算数の教育の重要性や、算数好きなお子様を育てる家庭のあり方・関わり方等についても全国で講演会を行っている。著書多数。

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