算数オリンピックのパイオニア 個別指導のりんご塾

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りんご塾通信

「掛け算」を発明したのはどの文明なんだろう?


よく「0」(ゼロ)を発明したのはインド人って言いますが


じゃあ、「掛け算」を発明したのはどの文明なんだろう?


「掛け算」ってすごいですよね。


パッて数えられてしまいますよね。


子供に算数教えてると


足し算や引き算の感覚は日常生活から自然と身につくけど


掛け算の感覚ってどういう風に身につけるんでしょうね?


足し算の凄いヤツが掛け算なんだけど


そんな意識は日常ではない。



今でもはっきりと覚えている。


小学校2年生の授業参観の日。


先生はオーバーヘッドプロジェクターを使って


一番いい服を着てきて化粧もして


「掛け算」のはじめの授業だった。


「仲良しのさくらんぼが8組あります。

 どうやって数えたらいいでしょう?」


教室の後ろには母親が立って見ている。


私はだいたい何にでも答える。

おうおう、これは掛け算の授業なんだな。

ここで先生は「掛け算」を紹介したいんだな。

いままで授業で掛け算は習ったことがないぞ。

ということは掛け算を使うって言ったらまずい


「はい、2ずつ足していきます。」

「うーん、それもいいんですが・・・」

他の生徒が緊張して答える

「先生、掛け算を使います。」

「今、いいことを言われましたね。

 そう、今日は掛け算について勉強したいと思います。

 りんごさんのいったことについては今日は横に置いておきます。」

と言われて30年が経った。

30年間、置きっぱなしだった。


う~ん、そんなのありかよって思いました。

あの授業を今でも覚えているは多分私だけだろう。

カーテンを閉め明かりを消した教室のことを覚えているのは

きっと私しかいない。

足し算はだめで掛け算のほうが良いって言われたことを

覚えているのは私だけだろう。




これから私が挑戦することは

掛け算

面白くて

奥が深いもの

シンプルで

鉛筆と消しゴムで

笑ったり困ったり考え込んだりするもの。


さあ、掛け算の迷路をつくりはじめよう。


書いている人

田邉 亨 塾長

滋賀県出身、ニューヨーク市立大学及びぺンシルバニア州立大学で学び、その後大手国際特許事務所、学習塾を経て、現在は彦根市でりんご塾を5教場運営している。2010年より、りんご塾として算数オリンピックに参戦、2014年に小3部門で金メダルと長尾賞を受賞。
2017年は小6部門と小3部門の2冠を達成し、現在は彦根市を中心に幼児から小学6年生までを集め算数とそろばんに特化した塾を展開中。長年、沢山の児童を指導してきた経験から、早い段階での算数の教育の重要性や、算数好きなお子様を育てる家庭のあり方・関わり方等についても全国で講演会を行っている。著書多数。

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