算数オリンピックのパイオニア 個別指導のりんご塾

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りんご塾通信

開いたページにひとつずつ、お尻の割れた卵が立っているようにします

「先生、これ問題が間違ってませんか?」


そうだ、そう言われるとドキッとする時がある。

それは新作のパズルとか迷路とかの場合だけで

何度も人にやってもらったものは間違ってるわけがない。



けれど、それでも言う子がいる。

「先生、この問題ってあってる?」

そりゃ、そういいたい気持ちもわからないではないけど

簡単に言いすぎだぜ。



「世の中が間違っている」

「この社会はおかしい」

「そんなの不公平だ」

「知ってる人だけ得してずるい」

「政治家が悪い」

「談合する体質が悪い」

「役人が悪い」

「既得権を持ってるやつが悪い」

(多分、あと5万個くらい例があげられますが

 時間がないのでこのへんにしときますね)



かもしれないんだけどね。

言っても仕方ないんですよね。


みんなで団結して

ひとりひとりが自覚を持って


変わると思いますか?


人は変えられないし

社会は変えられない。

そういう場合は付き合う人を変える、

住む社会を変える、

仕事を変える、

自分自身の考え方を変える。



われわれひとりひとりはこの社会の要素にすぎない。

そしてすべては自分の見る位置によって変わる。

世界は見方ひとつでガラっと変わる。




コロンブスがアメリカ大陸を「発見」したことを

「あんなものただ西へ西へと進んだだけじゃないか」

というような発想がおかしいのは今ならわかる。

けど当時ならきっと言ってる本人は

気の利いた賢いこと言ってる気分だったと思います。



さあ、迷路で算数をやろう、国語をやろうってなった時

「あんなものただ教材を迷路にしただけじゃないか」

って言われるに違いない。

言ってる本人はきっと自分が正統派の勉強家だと思うだろう。

「迷路なんて余興だよね」では終わらないものを作りたい。



「先生、そもそも迷路を使って学習するっていうことが

 間違ってるんじゃないんでしょうか?」


「そのアプローチの仕方は間違ってないの?」



う~ん、偉そうなことは言わない。

ペラペラの小冊子の迷路教材だけど

開いたページにひとつずつ

お尻の割れた卵が立っているようにしますよ。



「そんなことなら簡単だよ!」

ってきっと言いますよ。

そう、私は頭が悪いので

数百時間、数千時間考えてやっと今の形になりました。

人がやったのを見たら一瞬で理解できます。


どこかで誰かがやっているのかもしれませんが

今のところ見たことないので

自分ですべて考えています。




また書きます。

書いている人

田邉 亨 塾長

滋賀県出身、ニューヨーク市立大学及びぺンシルバニア州立大学で学び、その後大手国際特許事務所、学習塾を経て、現在は彦根市でりんご塾を5教場運営している。2010年より、りんご塾として算数オリンピックに参戦、2014年に小3部門で金メダルと長尾賞を受賞。
2017年は小6部門と小3部門の2冠を達成し、現在は彦根市を中心に幼児から小学6年生までを集め算数とそろばんに特化した塾を展開中。長年、沢山の児童を指導してきた経験から、早い段階での算数の教育の重要性や、算数好きなお子様を育てる家庭のあり方・関わり方等についても全国で講演会を行っている。著書多数。

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