算数オリンピックのパイオニア 個別指導のりんご塾

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りんご塾通信

「塾」がなくなる日 1

例えば単純に先週あった公立高校の入試問題ですが

えっと、数学ですが、

大きく分けて大問が3つに分かれていて

はじめのは計算問題、つづいて短い問題文の問題があって

中くらいの長さの問題があります。

そして2と3は大きな問題です。

ひとつの大きな問題なのですがなかは4問くらいにわかれています。

数学の苦手な生徒はそれを見ただけで投げ出してしまう格好です。



これって数学の問題なのかと思っていたのですが

問題文を読めるかどうかという国語の問題ですね。



われわれが生きていくというときに

ルールを人に説明してもらって理解するのか

それとも自分で考えて理解するのか

そういうことに通じているように思えます。



ルールを説明してもらうだけでは力はつきません。

問題文は自分で読まないといけません。

そう考えて塾用の教材を見ていると

どの問題も極端に問題文が短いのです。

私もパズルの問題を作るときに

ひたすら問題文は短い方がいいと信じてきました。

けれどそれは本当かどうかわかりません。

余計なことを書く必要はないのですが

必要以上に短くすることはないと思いました。



例えば英語のリスニング問題で

いろいろ会話が続いて

最後に問題があって聞いてると

余計なことがらがいっぱいあったことにはじめて気付きます。

そのなかからひとつだけ正解を選んだりする。

国語の長文を読んで答えを見つけ出すのも

基本的には同じですね。



数学ではそれをしていません。

けれど実際の入試問題

例えば中高一貫校の問題は国語なのか算数なのか理科なのか

パッと見わからなくなっていることがあります。

それらは現実に近い形で出されているというか

今までなら知識を問われていたけれど

ここでは教養を問われている

みたいなことを感じます。

それをもともとの頭の良さとかいう人もいると思う。

けどそれは訓練じゃないかな。

訓練でいけるんじゃないかな。



塾の講師が訓練と聞くと

知識を与えることしか思いつかないかもしれない。



いま起こっている変化というのは

塾の講師がいままでやってきたことがあんまり役にたたないような方向へ動いているものかもしれない。

だからといって学校の先生が対応できるものでもないだろう。



全然高校入試の話じゃないですから。

公立の高校入試はいずれなくなると思って仕事しています。

なくなるというと語弊がありますね。

今の形とはほど遠いものになると思っています。




入試といえば中学入試と大学入試というふうになるんだと思います。

それで塾の仕事も変わっていくと思います。

つまり役割も変わるし

要求されるスキルも違ったものになると思います。



公立中高一貫の適性検査問題は対策ができないんじゃなくて

今までの塾のスキルでは対策ができないってことなんですよね。



毎日そのことばかり考えてます。


自分の塾の在り方自体を変えようと思っています。








書いている人

田邉 亨 塾長

滋賀県出身、ニューヨーク市立大学及びぺンシルバニア州立大学で学び、その後大手国際特許事務所、学習塾を経て、現在は彦根市でりんご塾を5教場運営している。2010年より、りんご塾として算数オリンピックに参戦、2014年に小3部門で金メダルと長尾賞を受賞。
2017年は小6部門と小3部門の2冠を達成し、現在は彦根市を中心に幼児から小学6年生までを集め算数とそろばんに特化した塾を展開中。長年、沢山の児童を指導してきた経験から、早い段階での算数の教育の重要性や、算数好きなお子様を育てる家庭のあり方・関わり方等についても全国で講演会を行っている。著書多数。

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