ひらパー
ああ、今日は晴れた。
近所の小学生はバスに乗って
遠くの遊園地へ行った。
昨日も「先生、明日晴れる?」って聞いていた。
晴れてよかった。
実は無性に物語を読みたいし書きたい。
一年ちょっとブログをだいたい毎日書いてきて
その日にポロっと思ったことを書いてきた。
そして最近はパズルのほうで数字ばっかり見たりする。
パズルとか迷路とかって色や図形をそんなに使わない。
そういったものを排除している。
文章でいえば形容詞とか副詞がほとんどない文章だ。
形容詞や副詞は色彩であったり暖かさであったり香りであったりする。
子供たちにとって夏休みにみんなでどこかへ行って遊ぶ、なんて
とってもとってもいい思い出だ。
今年の夏を形容するための言葉がひとつ増えたことになる。
遊びつかれて夕暮れ、道路は渋滞して空が赤く染まっていく。
高速道路から見える山の緑がしだいに色を失っていって
窓ガラスや手すりによりかかり眠り込んでしまう。
心地よいエンジンの振動。
夏休みはこれからたっぷりとある。
宿題なんてまたやればいい。
今度は琵琶湖のあの堤防のところから10回くらい飛び込もう。
水面に落ちるときに音が一瞬消えるんだ。
今日乗ったジェットコースターもすごかった。
胃袋と心臓が浮き上がってきて息が止まりそうだった。
水の中に飛び込むと音のない世界。
自分の心臓の音がやかましくなる。
キーンという音が聞こえるけどあれはなんなのだろう?
そうだスイカもたくさん食べよう。
あと何回くらいスイカ割りできるだろう?
指で叩くといい音がするスイカを
あと何回くらい割って食べることがあるだろうか?
包丁を入れるとポンと音がするようだ。
タネを外に落としておくとアリが行列を作るんだ。
そうだこの前セミの死骸をアリが運んでいたっけ。
セミはいったい何匹くらいいるんだろうか?
100匹かな、1000匹かな?
けど一匹のアブラゼミが啼きやむといっぺんに50匹くらい啼きやんだ気がするのはなぜだろう?
セミを全部捕まえられたらすごいだろうな。
そうしたらすごい音がするんだろうな。
そういえば一度花火を真下で見たことがあった。
すごい音でシャツがビリビリ震えてたな。
たくさんの人がいて暑くて汗がダラダラ流れて
ずっと上を見上げてたから首が痛くなった。
花火はどこから見ても同じ形っていうけど不思議だ。
夜の空に絵を描いてる気がするんだけど本当は違って
あの音がすごいみたいに爆発して火薬が飛び散っているらしい。
そうか
そうか
今度花火したいな。
むっちゃくちゃ大きい音がして爆発するようなもの。
火花が吹き出して背よりも高くて空まで吹き上げるようなやつ。
すごいな~。
そんな花火ならすごいな~。
そんなことを考えているうちに眠ってしまって
真っ暗なところで止まって
バスのドアが開く音がして車内がざわつく。
オレンジの小さい明かりがいっぱいついて
自分がどこで寝ていたのかわからなくなる。
雲の上を歩くようにふらふらと
バスを降りる。
これから夏休みが始まるんだけど
休みの始まりが一番ウキウキしたな。
おいしいものを後にとっておくように
8月のカレンダーを眺めたものだ。
スケジュールは空白。
けれど遊ぶことはたくさんあって
輝いていたな。
私には見えないけど
子供たちにはこの夏休みも輝いているんだろうな。
「最近の子供は・・・」って言う人がいるけど
あの輝きはいっしょだと思うな。