算数オリンピックのパイオニア 個別指導のりんご塾

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りんご塾通信

机に残った消しゴムのカスと(覆された)宝石のような朝


今、そう、たった今、テレビを見た。


テレビも見ないし(子供といっしょ以外は)

新聞も読まないし(子供がテレビ欄を見ろという以外は)

そういったことに疎いのですが


いまある方から電話があり

「NHKを見ろ!」

と言われた。


「なんで~」と思っていたら

別の方よりメールが来て

「NHK見てください!」

とあった。


急いでテレビを見た。


宮本パズル教室の宮本哲也氏がしゃべっていた。

生徒が写ってた。

保護者も写ってた。


なによりもよかったのが消しゴムのカスと

教室の狭さときたなさだった。




宮本先生が机に残った消しゴムのカスを掃除していた。

もう、そのシーンだけでよかった。

私はそれだけでわかってしまった。

私も同じように毎日消しカスを掃除している。



あのカスは生徒が問題に取り組んだ証だ。



「あのー、このカスどうしましょ?」


とか


「うわー、こんなにたまった!」


って生徒が言う。



「そのままにして帰ってね~」と私は言う。




私はそのカスを毎日掃除する。



その時にいろいろなことがわかる。







もう、大丈夫だと思う。




私はけっこう、行くと思う。





あの教室の汚さ、

あの教室の狭さ、

あの教室の暗さ、



すべてみられてよかった。



宮本先生のパズルを見てもしかたない。

あれは先生のパズルだ。



私は自分の迷路とパズルをつくる。


「自分で考えろ」って教えておいて


自分が自分で考えないのは間違っている。



私は自分で考えようと思う。


ずっと自分で考えているけれど


もっとはっきりと考えようと思う。


ああ、今日は何の日だっけ?


「(覆された)宝石のような朝」かもしれない。


それはすべてが新しくなる日だ。


目に見えるものすべての生誕の日だ。

書いている人

田邉 亨 塾長

滋賀県出身、ニューヨーク市立大学及びぺンシルバニア州立大学で学び、その後大手国際特許事務所、学習塾を経て、現在は彦根市でりんご塾を5教場運営している。2010年より、りんご塾として算数オリンピックに参戦、2014年に小3部門で金メダルと長尾賞を受賞。
2017年は小6部門と小3部門の2冠を達成し、現在は彦根市を中心に幼児から小学6年生までを集め算数とそろばんに特化した塾を展開中。長年、沢山の児童を指導してきた経験から、早い段階での算数の教育の重要性や、算数好きなお子様を育てる家庭のあり方・関わり方等についても全国で講演会を行っている。著書多数。

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