もしも今からコーヒー屋を始めるなら~その2
「もしも今からコーヒー屋を始めるなら 」の続きです。
昨夜、希学園の東京進出の特集をTVでやっていましたからそれを見に行ってたら
しり切れトンボになってしまいました。
それで、どんなコーヒー屋がいいかというと
コーヒー屋ではないほうがいいと思うんです。
もう街中コーヒー屋ばかりだからコーヒー屋は始めないほうがいい。
確かにおいしいコーヒーを出す店はいいと思います。
雰囲気がよくて清潔で
店員がよく気がついて・・・
けれどそれだけではビジネスじゃないと思う。
家業の域を出ないと思う。
(注:私はこんなこと書いてますが完全な零細自営業者です。
気分が悪くなられた方は、これ以上読まないでください。
私はただ自分の考えを書いているだけだし
特定の方々に向けて書いているだけで
誰かと議論するつもりは1ミクロンもありません。)
そんな店がこの辺りにはないから自分がやろうっていうのは
私はやるつもりはありません。
なぜならそれが今までにないからです。
遠くにはあって近くにはないから自分がやろうっていうのは
おそらく規模の小さいものがやる商売ではないと思います。
そういうことは大手が上手だからです。
人が得意なことはやらない。
私はどこにもないものをはじめるが一番だと思うのです。
誤解されて冷笑されるものが一番だと思うのです。
「そんなのコーヒー屋とは呼べないよね」といわれるのがいいと思います。
コーヒー屋でなければコーヒーが出せないのかといえば
そうではないからです。
「こんなの塾とは呼べないよね」と同業者がいうようなものがしたい。
瞬間的に同業者が拒絶反応を示すものが一番だと思います。
しかもいまうまくいってる人が拒絶するものがいい。
なぜならそれは同業者が一番して欲しくないことだからです。
もっとも大切だと思っているところを否定されるからです。
自分の商売が無意味になってしまうようなものがいいです。
新しい商売とは今までの商売の付け足しではなく
今までの商売を成立させなくしてしまうものだからです。
テクノロジーの進歩は既成の技術を陳腐化してしまいます。
けれど「教育」や「子供」にかかわる分野では
いつも進歩は「悪者」です。
「むかしながら」が一番いいとされます。
・・・(自主的に削除)・・・
このシーラカンスのような業界はこのまま生き続けるのでしょうか?
我々は知っているだけでも
たとえば10年、20年単位であっても
「変わるわけがない」といわれたものが変わりました。
20年まえには消費税はなかった。
携帯電話だってこんなに普及するなんて誰も考えなかった。
インターネットに関連する仕事なんて
ほとんどの人は想像もしていなかった。
バブルの頃のあの一種の閉塞感をいまでも覚えている。
世の中はこのまま変わらない、という思想が支配していた気がする。
村上春樹の小説のなかですらそんなことが書かれていた。
(確か『国境の~』じゃなかったろうか?)
学習塾の10年後、20年後なんて誰にも予測できない。
私はスターバックスのような塾にはなれないし
ドトールのような塾にもなれません。
かといっていままでのように何でも屋的な
どっちつかずの塾をやるつもりもありません。
喫煙席のあるスタバをやるつもりもないし
高級感あふれる禁煙スタイルのドトールもやるつもりはない。
足して2で割るという「学校の勉強」みたいなことはしない。
毎日学校の勉強ばかり教えているから
すぐに足したり引いたり割ったりしてしまいがちだ。
お客さんの問いかけに素直に答えるやり方はやめたい。
(これは授業とはわけて考えるべきだ)
「いや、私は普通に勉強を教えて欲しいだけなんですが・・・」と言われたらとなりの大手に行ってもらおう。
「すいません、算数の授業を売ってください」と来られたお客様に
「どうしてまた、算数の授業が必要なんですか?」って問いかけたい。
「いや~、学校の成績が心配で・・・」
「算数がわかるようにさせたいんですよね。
成績が上がるようにすればいいんですよね。
それじゃ~、授業じゃなくてもっといいものがあるんですけど
どうですか?」というスタイルにしたいものだ。
だってお客様は「算数の授業」が欲しいわけではない。
算数ができるようになるには
「算数の授業」を買わないといけないと
思い込んでおられるだけだ。
単なる思い込みだ。
刷り込まれているだけだ。
そんな方に「勘違いされてますよね」って言ってあげて
別のものを提供させていただけばいいんだ。
個別指導がいいのか一斉授業がいいのか
はたまた1対1がいいのか、1対2がいいのかなんていう
見当はずれなことにこだわるのはお客様にやめてもらおうと思う。
「お前、偉そうなこと書いてないで
自分の足元ちゃんと見ろ!」って声が聞こえてきそうなので
これくらいにしておきます。
これからもよろしくお願いいたします。